読売ジャイアンツのドラフト戦略を語る

巨人が取るべきドラフト候補選手、また現状の選手たちの実情から取りうるべきドラフト戦略を語っていく

社会人で開眼した身体能力外野手 JR東日本 山内 慧選手 社会人右外野手

都市対抗野球東京都2次予選・準決勝、JR東日本6-5NTT東日本」(25日、大田スタジアム

 JR東日本が接戦を制し、第1代表決定戦に進出した。

 同点に追いつかれた直後の八回。先頭の4番・山内慧外野手(23)がバックスクリーンにソロ弾を放ち、勝ち越しに成功。「入った瞬間何が起こったか分からなかった。前の回に点数を取られたので、守備についているときから、気合を入れて一本狙って打ちました」と勝利に導く大きな一発を放った。

 投手陣は1-0の初回、3点を失ってなおも1死一塁の場面で、2番手で登板した高山陽成投手(22)が5回2/3を2安打無失点と好投するなど、4人の継投で粘り勝ち。浜岡武明監督は「後ろ(の投手)がしっかりしている自信はあった。思いのほか高山がつないで長いイニングを投げてくれた。私の継投ミスもあったけど、4番がすぐにソロホームランで返してくれた。いいところで値千金の一本を打ってくれた」と振り返った。

JR東日本が第1代表決定戦に進出 4番・山内慧が勝ち越しソロ「守備のときから気合を入れて狙っていた」都市対抗野球予選/野球/デイリースポーツ online

 

【山内選手の紹介】


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183センチ82キロ 右投げ右打ち

ポジション:センター・ライト

   経歴:美来工科高ー専修大JR東日本

  解禁年:2023年

 

 通算5本塁打、社会人で打撃を大きく開花させた身体能力外野手。変化球に合わせ上手く拾うバットコントロール能力が高く、流されても広い外野に運びヒットを量産します。また守備でも投手として起用された強肩で外野からノーバウンド送球を披露しており、盗塁こそ少ないものの俊足で広い守備範囲を誇り、センターだけでなくライトも守れます。

 大学で野手に転向し3年生からレギュラーとして起用されると、JR東日本では1年目からレギュラーとして起用されると都市対抗では12打数5安打で若獅子賞を獲得。大学時代は通算2割台と注目されていなかったものの、社会人で打撃が大きく飛躍しました。

 解禁年である2年目の春は絶不調で打率1割台と低迷してましたが、夏に状態をあげていき都市対抗では15打数5安打で優秀選手に選ばれており、都市対抗以降の地方予選では安定して3割以上の打率を残しており、パンチ力だけでなく率も残せる身体能力型外野手として注目されています。

 

【指名への課題】

 課題は左投手を全く打てていないこと。山内選手のバッティングは縦の変化に対しては掬い上げるように拾い上げ外野に運ぶバッティングができていますが、合わせたようなスイングをしてしまうため左投手のインに落ちる球に弱く、インコースへの球に合わせようとして体勢が崩され倒れこむようなスイングで空振りしてしまっています。

 低めを得意としているために低く落ちる球に手を出してしまい、特に左投手のスライダー・チェンジアップ系を苦手としています。タイミングを合わせるのが上手いほうではないため左投手の抜くような変化を苦手としており、タイミングが合えばバットに上手く乗せて外野を抜く打球が打てるものの、左投手の緩急を交えた投球にタイミングが合わせられないことが今後の課題となっています。

 

 

【指名順位予想】

 左投手を苦手としているのはクリーンナップ候補としては課題ですが、センター・ライトを守れるため、1軍外野手の補強が急務である球団にとって補強対象となります。起用法が限られるものの率を残せる打者となるため、センター候補がもう一人欲しい球団。また左投手への課題を修正するために1軍外野手が急務でないものの、2軍スタートとして、将来的な世代交代を目的に1~2年後の1軍戦力を見込む球団など、一定の需要はあります。

 

 ただし社会人外野手は打撃で結果を残せないと指名候補とはならず、売りの打撃も左右で極端な対応差があるため即戦力とはいいがたい評価となっています。

 1番で起用するほどの俊足でなく、4・5番で起用するほど長打型でないため、あくまで巧打型身体能力外野手として3番や6~7番を打つなど、各球団にとっても1番埋めたいポジションに置けないため、指名順位も4~5位となります。やはり急務のポジションをすぐに埋められないとなると、優先度も下がるため指名順位も落ち込んでいます。