回戦2試合が行われた。慶大は立大を7―1で下し、法大は東大に18―5で大勝し、ともに連勝で勝ち点を挙げた。慶大は中村健人外野手(4年)が初回の先制2ランなど4打点。法大は福田光輝内野手(4年)が7打点を挙げるなど、打線が17安打18得点と爆発した。
法大は4発18得点で東大に連勝。福田主将が95年春の早大・矢口健一が持つ1試合8打点のリーグ記録に迫る7打点を荒稼ぎした。4回の右越え3ランから5回は左中間2点二塁打、8回も右翼線2点二塁打。「最高は3打点かな。自分のイメージはチャンスに弱い。走者がいると“嫌やな”だったのに、主将になって打点を意識したのが良かったのかな」と笑った。連覇へ27日からは慶大と激突。「中1週空くけど、全員大振りにならないよう締めます」と浮かれた様子はなかった。
【福田選手の紹介】
176センチ80キロ 右投げ左打ち
ポジション:ショート・サード
肘を伸ばしバットを立てたフォームから振り切るスイングで長打を生む左の内野手。フルスイングながらレフト方向にも上手く流し打ちができ、広角に打ち分けることが出来る巧打者でもあります。
また守備は広い守備範囲に加え捕ってから投げるまでが早く、遠投105mとまずまずの肩に正確な送球コントロールを持つため守備評価の高い内野手となっています。好守のセカンド・相馬選手とともに鉄壁の二遊間、そして主将として法政大の勝利に貢献しています。
<2019年ドラフト候補>法政大学 福田 光輝 選手(大阪桐蔭):東京六大学野球2019年 春季リーグ戦
【指名への課題】
50m6.5秒台とショートとしてみるには遅い部類となります。このため脚が遅いタイプのショートとなれば打撃面のアピールが必須となりますが、福田選手については通算打率は2割前半、長打率も3割台と指名にいたるほどの成績を残せていません。
最終年度の4年春については7安打のうち二塁打が4本、本塁打が1本と長打面をアピールできていますが、このうち6安打は東大で稼いだ安打であり、慶応戦では2試合で1安打となっています。このため東大以外でも安打を稼ぐことが求められます。
【指名順位予想】
足の遅さから打撃型ショートとしてみる必要ですが現状ではまだまだ打撃のアピールが足りていません。二塁打は記録がありますが二塁打は足である程度稼げてしまいます。一方三塁打・本塁打は長打力やバットコントロールがなければ打てない記録となるため、三塁打・本塁打を増やしていく必要があります。残念ながら福田選手は三塁打は0、本塁打も通算2本と不足しているため、現状では指名漏れの可能性が高い選手となります。