読売ジャイアンツのドラフト戦略を語る

巨人が取るべきドラフト候補選手、また現状の選手たちの実情から取りうるべきドラフト戦略を語っていく

2019年ドラフト指名選手の巨人における起用方針と課題  5位指名 星稜 山瀬 慎之助選手 高卒右捕手

“慎之助2号”が、どでかい本家の背中を追いかける。巨人ドラフト5位の星稜・山瀬慎之助捕手(18)が25日、石川・金沢市内の同校で指名あいさつを受けた。

今は「山瀬」と呼ばれる方が多いそうだが、今季限りで引退した阿部から「慎之助コール」の継承を期待され「阿部さんのように愛されて、球界を代表する捕手になれるように」と決意を込めた。

生まれた時に、運命が決まった。山瀬が生まれた01年に阿部がデビューした。阿部の1学年下で高校時代は三塁手だった父貴幸さん(40)が「1年目からすごいなと。慎之助っていいなぁ」と名前の候補入り。5月4日午前11時31分、体重3954グラムの元気な男の子が誕生した日の夜、阿部が決勝2号3ラン。星稜でソフトボール部の捕手だった母由香里さん(40)に「確定やな」と決まった。

阿部の姿を追い続け、プロへの扉を開いた。「気付いた時にはファン」で、クリアファイルやペンを使用し、甲子園や大事な試合の日は阿部タオルで験担ぎした。背番号「10」に「憧れはあります。自分のすごく高い理想の中で持ってます」と大志を抱く。遠投120メートルを超える鉄砲肩が最大の武器。ヤクルト1位の奥川との対戦も夢見ながら、未来の巨人の正捕手を目指す。

巨人5位山瀬慎之助、阿部慎之助の背番10「憧れ」 - プロ野球 : 日刊スポーツ

 

 

 

 【山瀬選手の紹介】

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177センチ85キロ 右投げ右打ち
ポジション:キャッチャー
 
 遠投120mの強肩で注目された高卒捕手。スカウトから大卒・社会人の中でも地肩の強さはぴか一と評価されており、二塁送球1.82秒をを記録しています。肩だけでなくブロック能力やキャッチングの癖のなさを評価されており、高校生ながら高い守備能力を誇る守備型捕手として高卒捕手の代表格の一人とされていました。
 ドラフト一位の奥川選手とのバッテリーとしても名を挙げましたが、あまり癖のない捕手能力に加え、一時5番としても起用された打撃能力も評価されています。秋には故障で下位打線に落ち込んでいましたが、現在は回復し6番として起用、長打も復活しています。

【なぜ獲得されたのか】

  小林・炭谷選手が30歳のラインを迎え、次代の捕手候補の獲得が求められていました。
  一方で小林・炭谷・大城選手の年齢を考えれば、大卒・社会人では年齢バランスが悪くなります。このため高卒捕手が獲得候補であり、編成陣も高卒捕手指名に絞りこみ、藤田・山瀬選手を獲得候補に挙げていました。

 

  そのなかで東妻・藤田選手を4位で指名されてしまい、4位では先発強化のため井上選手を獲得。打撃評価で二名に劣る山瀬選手は巨人の5位指名時点でも残っていたことから山瀬選手が指名されました。
 

【一軍起用への課題】

  高卒野手は打撃能力を高く評価されるなか、山瀬選手はその点では他の候補より劣っていました。特に長打が少なく高校での通算本塁打は1本。金属バットで1本であるため木製バットならばさらなる長打の下降は避けられません

 

  小笠原監督のような高校時代0本ながらスラッガーになった例もありますが、大半は落ち込みます。一方で守備型捕手として見込んでの獲得であり、阿部選手のようなタイプは期待されておらず、どちらかといえば小林選手の後釜となります。
  そのため守備面でのミスを減らすことを念頭に打撃は打率.250前後、本塁打も5本程度残せれば一軍起用は十分に見込めます。