読売ジャイアンツのドラフト戦略を語る

巨人が取るべきドラフト候補選手、また現状の選手たちの実情から取りうるべきドラフト戦略を語っていく

縦の高速スライダーが特徴 都城東 有馬 太玖登選手 高卒右腕投手

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都城東の146キロ右腕・有馬は、勝利の瞬間をベンチで見届けると笑みをこぼした。昨夏の代表で、昨秋の県大会でも優勝した富島を撃破。エースが6回まで5安打2失点で試合をつくり、勝利を引き寄せた。

 この日の直球は最速144キロで5回まで無失点に抑えた。「今日は60点。球数が多くなり、試合のリズムがつかめなかった」。富島の4番・坂本との“プロ注対決”では「意識した」とギアを一段上げた。4回に安打されるも2、6回は三振に料理。「思い切って振ってきたので、思い切って投げこんだ。強打者を抑えられてかなり自信になった」と白い歯を見せた。

 宮崎・日南学園出身でソフトバンクなどでプレーした投手、有馬翔のはとこ。「野球を始めたきっかけ。同じ投手としてやっていきたいと思った」と背中を追った。目標も同じくプロだ。この日は8球団のスカウトが視察し、巨人の脇谷亮太スカウトは「去年からずっと追っている。力強さがある馬力型の投手。将来性を感じる」と評価した。

 就任後初勝利のウイニングボールをもらった八牧竜郎監督は「次はもっといい投球ができる」とエースに期待した。「つらい練習を一緒に乗り越えてきた仲間と優勝したい」と有馬。頂点だけを見据えている。

都城東・有馬で富島撃破!146キロ右腕6回2失点「60点。試合のリズムがつかめなかった」― スポニチ Sponichi Annex 野球

 

 

 【有馬選手の紹介】


有馬太玖登 投手(都城東高校) 2020年ドラフト候補 2019 05 11 対 明石商業

 

175センチ84キロ 右投げ右打ち

変化球:スライダー・カーブ・フォーク・チェンジアップ

 

 ノーワインドアップから少し体を捻り、スリークォーターよりも縦の角度から力強く投げ込むフォームから最速146キロ、常時140前後のストレートを投げ込む右腕投手。浮き上がるようなストレートをメインに、鋭く落ちる高速スライダーとのコンビネーションで打ちとっていきます。

 2年生のころから注目投手の一人であったものの、2年生のころに比べ体重を6キロ増やし馬力がアップ。ストレートは球速以上の伸びが出るようになり、スカウトからもその馬力の強さを評価されています。

 

【指名への課題】

 あまりコントロールの良いほうではなく、球威と高速スライダーでカウントを稼ぐ形で打ち取っています。時々低めに決まるストレートは全く手出しできない力はありますが、大半は高めに浮き上がるような軌道のストレートが多く、頭の高さまで上がることも多いため、ボールになりやすくなっています。

 

 またクイックになると制球はより悪くなり、特にスライダー以外の変化球はあまり決まらなくなっています。今は高めのストレート狙いでも力で押し込めていますが狙い玉を絞りやすいため、今後はスライダー以外の精度アップが鍵となります。

 

【指名順位予想】

 すでにある程度体が出来ているため、成長によるフォームの悪化や制球のバランスが崩れる可能性は低いものの、ストレートがバラけることが多いこと、スライダー以外があまり決め球として機能していないことが課題に挙げられます。

 

 身長も決して大きくないため角度はなく、低めに制球できるコントロールもまだないものの、高速スライダーという特徴的な武器を持っており、先発としての馬力も評価できる部分はあるため、現状では育成1~3位指名が指名候補となってきます。