読売ジャイアンツのドラフト戦略を語る

巨人が取るべきドラフト候補選手、また現状の選手たちの実情から取りうるべきドラフト戦略を語っていく

荒削りながらも馬力のある投手 金沢龍谷 加藤 優弥選手 高卒右腕投手

f:id:okimono:20200419215438p:plain

 石川県高校野球大会が23日開幕し、星稜は2回戦に進出したが、プロ注目の加藤優弥投手(3年)を擁する金沢龍谷は金沢商に敗戦。金沢商の米沢拓海投手(3年)は無安打無得点試合を達成した。
 バックネット裏からプロのスカウト陣が目を光らせた剛腕の夏が終わった。降りしきる雨の中、金沢龍谷の加藤は5回途中6安打4失点で降板。「雨の影響を受けてコントロールが乱れてしまった。甘くなったところを打たれた」。チームは0―5で金沢商に敗れ、試合後は反省の弁が口をついた。
 潜在能力の高さはしっかりと示した。スリークオーター気味のフォームから、直球は最速145キロを記録。鋭い変化球も随所に見せた。中日の音重鎮スカウトは「きょうは力を出し切れなかったが、ストレートは力強い。左打者に有効なタマ(シンカー)も持っている。楽しみな投手だ」と高い評価を変えない。
 昨秋以降、オーバースローから試行錯誤して現在のフォームにたどり着いた。同時に体重も5キロ増やして球速はMAX150キロに到達。今夏で一気にプロの注目を集める存在となった加藤は、プロ志望届について「出す方向です」と明言した。「プロで活躍する投手になるのが夢。その自信はついた」と言う。
 この試合で四死球4つと暴投を記録したように、まだ粗削り。しかし伸びしろをたっぷり秘めたダイヤの原石は、次のステージを見据えている。

高校野球 プロ注目の金沢龍谷・加藤優弥が見せた将来性…150キロ右腕に中日スカウト「楽しみ」:中日スポーツ・東京中日スポーツ

 

 

 

【加藤選手の紹介】

 

175センチ78キロ右投げ右打ち

変化球:スライダー・シンカー

 

 セットポジションからスリークォーターよりも低めの高さから横手投げで投げるフォームから最速150キロ、常時140前半を投げ込む右腕投手。キレのあるスライダーとのコンビネーションで押していく投球となっています。
 元々オーバースローで投げていたもののコーチの助言でサイドスローに転向。しかししっくりこずにサイドよりも腕の角度を上げたところ150キロを計測。
 スカウトからも馬力のある投手として評価されており、8月13日にプロ志望届を提出しています。  

 

【指名への課題】


 実はフォームはまだ固まっておらず、連合戦ではサイドスローに近い角度だったものの、その後の金沢商業戦では角度が上がり頭の高さから腕を振っていました。フォームの答えをまだ自分の中で見つけられておらず、それがコントロールの悪化に繋がっています。フォームが固まらないためにリリースポイントにばらつぎがでており、ストレートも何度も高めに抜け制御できていませんでした。
    シュート回転もかなりのものであり、これが制球があるうちはいいものの、高めに抜ける頻度が増えてくると頭部付近にも向かっているため、制球の向上が鍵となります。

 

【指名順位予想】

 サイドスローかスリークォーターどちらが安定しているかについてですが、サイドのほうが低めに集められており球に勢いも感じられ、またサイドスローの課題である左への対応もシンカーを持っているため、こちらのほうが投手として計算しやすいと考えられます。

 ただ加藤選手自身はサイドスローに納得できていない部分もあるため、そこを受け入れられるかどうかが指名順位に影響してきます。ただフォーム固めから必要になるため支配下指名は難しく、馬力を評価しての育成2~3位評価となります。