読売ジャイアンツのドラフト戦略を語る

巨人が取るべきドラフト候補選手、また現状の選手たちの実情から取りうるべきドラフト戦略を語っていく

2mの大型左腕 札幌大谷 阿部 剣友選手 高卒左腕投手

 

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高校野球南北海道大会:札幌第一4-1札幌大谷>◇8日◇準決勝◇札幌円山

札幌大谷の2メートル左腕阿部剣友投手が試合後、プロ志望届を「出します」と明かした。

今大会プロ9球団のスカウトの前で最速142キロを記録。恵まれた体格を生かした投球でプロの世界へ挑戦するつもりだ。大学進学と迷っていた自粛期間中に、進路を決めたという。「今後はプロを目指して頑張りたい。もっと球速を上げたい」と意気込んでいた。

札幌大谷2m左腕阿部剣友がプロ志望明言/南北海道 - 高校野球夏の地方大会 : 日刊スポーツ

 

 

 【阿部選手の紹介】


プロからも熱視線を受ける超大型左腕!札幌大谷1年生の阿部剣友選手!

 

200センチ98キロ 左投げ左打ち

変化球:スライダー・フォーク

 

 セットからグラブを上げつつ左腕を背中側に降ろし、そこから勢いをつけてオーバースローの角度までもっていってから力みのない腕の振りから最速142キロ、常時130中盤のストレートを投げ込む右腕投手。非常に角度のあるストレートで押していく投球となっており、130中盤ながらも2mという大柄な角度から投げ込めることから見逃しが多くなっています。特に右打者に対して投げるクロスファイアは他の投手ではまねできない角度と評価されています。

 1年時から190センチ以上あり、神宮大会国士舘戦で登板すると1回を無失点で切り抜け、そのインパクトから大化けする可能性のある大型投手としてスカウトの注目を浴びました。その後下半身強化に努めフォームの安定化に成功。最速は134キロから8キロ増の142キロまで伸ばし他にない大型左腕として注目されています。

 

【指名への課題】

 身長を活かすためのダイナミックなフォームであるにもかかわらず、リリースする瞬間に腕の振りを緩めてしまうため、せっかくつけた勢いを殺してしまっています。また投げる直前に勢いを殺すためリリースポイントが安定せず、同じストレートでも制球がまとまらず高めに抜けることが多くなっています。

 

 またストレートと変化球で腕の振りの強さが明らかに異なるなど改善点も非常に多く、変化球の精度自体も計算できるものではありません。素材面以外ではドラフト候補に載るかどうかも微妙といったレベルです。

 

【指名順位予想】

 フォームの改善、変化球の精度アップに加え新たな変化球の取得といった課題点が非常に多く、2mという惹かれる要素を加味しても支配下の可能性は低くなっています。

 

 一方で指にかかった時の右打者に対するクロスファイアは非常に魅力的なものがあり2 m という身長も目立つ部分ではありますただ変化球も計算できるレベルではないため獲得するにしても1年間は登板なしとなる可能性も十分にありますこのため指名順位は育成5位から7位の育成下位指名が候補となります