読売ジャイアンツのドラフト戦略を語る

巨人が取るべきドラフト候補選手、また現状の選手たちの実情から取りうるべきドラフト戦略を語っていく

2020年第2回読売ジャイアンツドラフト指名予想【4位~6位】

f:id:okimono:20200419215438p:plain


 

www.giantsdraft.site

 

今回は4~6位、それと支配下指名振り返りとなります。

 

 

【4位指名候補①】三菱日立パワーシステムズ 伊藤 優輔選手 社会人右腕投手


2020/08/30 三菱日立パワーシステムズ・伊藤優輔投手

 チームでは主にリリーフとして登板している最速150キロの右腕投手。社会人1年目から全国大会で結果を残しており、コロナで全国大会が中止になった中で全国大会での実績を持っている数少ない選手です。

 

 即戦力ローテになれる素材として評価されていますが、実績自体はリリーフ登板が多く、巨人としては中継ぎとして獲得し、中継ぎにある程度余裕が出れば2軍で先発調整させ、ローテとして試していきたい選手となります。

【4位指名候補②】日本通運 和田 悠佑選手 社会人右腕投手


和田悠佑の投球シーン&クイックシーン

 19年の社会人野球選手権で初完封をとげたアンダースロー。最速140キロにスライダー・シンカー・カーブを使い分け、緩急で打ちとっていきます。

 社会人後もリリーフとして起用されていましたが、2年目に先発として起用されれうと全国大会で完封勝利をとげました。同じ出身で牧田2世と評価されていますが、牧田選手よりは下半身の強さが足りないこと、さらに大会が中止になったために先発実績不足、さらに社会人4年目で今年26歳となることからこの順位としています。巨人としては先発候補としての獲得です。

【5位指名候補①】桐蔭横浜大 渡部 健人選手 大卒右内野手


渡部健人の打撃シーン&ノックシーン

 通算10本、175センチながら体重は110キロ、太腿は73センチというパワーを秘めたスラッガー。さらに監督からはパワーだけでなくグラブ捌きも天性のものと評価されており、右のスラッガー内野手として注目の一人。

 

 ただ打撃についてはまだ粗く、即戦力とはいえないところ。足もそこまででポジションはファースト・サードに限られます。さらに守備も少し落ち着きがなく、サードとして起用するなら守備面のレベルアップも必要となります。巨人としてはスラッガー候補を獲得し野手の底上げを図ることと、日替わりのファーストレギュラー候補としても狙いたい選手です。

【5位指名候補②】JR東日本 西田 光汰選手 社会人右腕投手


【ドラフト2020】西田光汰(JR東日本)の投球シーン

 高卒4年目となる社会人右腕。直球と似た軌道から突然変化するスライダーを評価されており、主にリリーフで起用されています。

 解禁年であった3年目に肘の違和感を覚え10月に手術。ドラフト指名も事前辞退しており、指名漏れとなっていました。今年は手術による回復登板も果たし平均球速も上昇。解禁済とはいえ今年で大卒と同じ22歳。ある程度伸びしろが評価できる年齢であり、右の中継ぎ補強のための獲得です。上位となるには中継ぎとしては球速が物足らないのが課題です。

 

【6位指名候補①】亜細亜大 内間 拓馬選手 大卒右腕投手


<2020年ドラフト候補>亜細亜大学 内間 拓馬 投手(宜野座高)【3年】:侍ジャパン壮行試合 高校日本代表VS大学日本代表

 最速150キロ、亜細亜大で先発として起用される右腕投手。巨人3軍戦でも6回無失点と結果を残しており、先発候補の一人です。

 

 しかし3年終わりごろから調子を崩しており、春になってようやくフォームが固まりだした状態となっています。このため即戦力というわけではなく、2軍ローテとして投げさせながら2~3年後に1軍起用を見込みたい選手となっています。

【6位指名候補②】関東学院大 関 龍摩選手 大卒右外野手


東海大ドラフト1位候補 山崎伊織(明石商)からタイムリーを放つ関東学院大 関 龍摩(福井商)【横浜市長杯 東海大×関東学院大2019.10.28】

 走攻守ともに評価される右の中長距離打者。特に打撃はミート技術が高く、3年末時点でリーグ通算94安打で打率.387とアベレージヒッターとして申し分ない成績を残しています。ただ送球精度に課題があり、ライトとして起用するには不安な部分もあります。

 またポジションもライト兼レフトで巨人の補強ポイントとも合致しています。理想は左打者ですが、現在の巨人は右打ちの外野手の若手がほとんどおらず、外野の底上げの為に指名候補としています。

 

 【なぜこのような指名となったのか】

今年は投手・外野手の頭数が足りないとコメントされていたため、指名の傾向を投手・外野手メインとし、それも大卒・社会人のみとしました。ここ2年でかなりの高卒を指名しているのも理由の一つです

 一軍だけでなく二軍も駒不足のため、とにかく中継ぎの頭数を増やすための指名にもなっています。2軍ローテもぎりぎりで一軍で試すにも2軍が成り立たなくなることから上げれないという事態を防ぐため、2軍ローテのための課題持ち先発投手も指名候補としています。外野手に関しては守備よりも打撃重視の指名。今の巨人がほしい外野手は長打が期待できる選手。そのため打撃評価の高く実績もある関選手を候補に入れています。

 

 一方で今川選手や向本選手、逢沢選手といった社会人組は候補から外しました。理由としてはこの選手たちのメインはセンターであり、丸選手のポジションと被ります。ならレフトに回せば良いという意見もあるでしょうが、センターを安定して守れて打撃もある程度期待できるとなると、それだけで指名順位は上がってしまいます。先発を補強する必要のある現状で上位をレフト起用の選手に回す余裕はありません。

 次は育成1~3位となります。