読売ジャイアンツのドラフト戦略を語る

巨人が取るべきドラフト候補選手、また現状の選手たちの実情から取りうるべきドラフト戦略を語っていく

上半身を捻る独特なフォームで投げ込む 徳島IS 行木 俊選手 独立リーグ右腕投手

 

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 横芝敬愛の行木 俊が徳島インディゴソックスから特別合格を受けた。182センチ70キロの細身ではあるが、好調時では140キロを超えるストレートと縦に鋭く落ちるスライダーをコンビネーションを武器にする右の本格派。最後の夏は初戦敗退。大会前、状態が上がらず、130キロ中盤ほどだが、今ではしっかりと次のステージへ向けて心技体を鍛え上げている。

 横芝敬愛ー徳島インディゴソックスといえば、高卒1年目で徳島のエースとして活躍して日本一に貢献。その後、埼玉西武入りすると3勝を挙げた伊藤 翔。そして今年、千葉ロッテから育成1位で入団した155キロ右腕・鎌田 光津希も横芝敬愛出身である。夢をかなえた偉大な2人の先輩に続くことができるか。まずは徳島入団後の大化けを期待したい

偉大な先輩2人に続け!行木俊(横芝敬愛)が徳島インディゴソックスの特別合格選手に! | ニュース ヘルスニュース | 高校野球ドットコム

 

 

 【行木選手の紹介】

 


2020.9.15 四国アイランドリーグplus 2020シーズン公式戦 愛媛MPvs徳島IS 18時試合開始 東予運動公園

183センチ75キロ 右投げ右打ち

変化球:スライダー・カーブ・フォーク

 経歴:横芝敬愛高 ー徳島インディゴソックス

解禁年:2019年

 

 ノーワインドアップから大きく足を上げ、右手を背中側に回してから腕を振り降ろす際に上半身を捻り勢いをつけて振り下ろすフォームから最速150キロ、常時140後半のストレートを投げ込む右腕投手。振り下ろす角度あるストレートで押していきながら、縦のスライダーにフォークとのコンビネーションで空振りを奪っていきます。

 1年目は練習生として公式戦出場はなかったものの、2年目からは先発として起用。4試合の起用に留まっているものの、9月は2試合に登板し10イニングで自責点1で防御率0.80と徐々に成績を伸ばしており、今後の成長が期待される右腕投手です。

 

【指名への課題】

 140後半を出し続けられる角度あるストレートがあるわりには奪三振率は3.52とあまりよくありません。原因としてはストレートへの依存度の高さです。変化球はスライダー・カーブ・フォークとあり、特にストレートを活かすためにはタイミングを狂わせるカーブにストレートを狙わせて空振りをとるフォークの精度が鍵となります。

 しかし行木選手はあまりコントロール精度がいいほうではなく、大きくすっぽ抜けるほどではないですが全体的に高めです。このためストレートも投げ下ろすわりに角度がつかず当てられることが多く、スライダーやカーブも同様にカットされてしまうことが多くなっています。

 

 さらにフォークはバウンドするほどの落差のためランナーが出ると使いづらくなり、変化球があまり使えなくなりストレート依存がさらに強くなっています。4回辺りから145キロを超える球が減ってくるのも中盤から失点しやすい原因となっています。味方のエラーによる失点が多く自責点はついていませんが、三塁にランナーを置いて三振を取りたい場面で何れも転がされており、ランナーが出ると崩れやすい原因となっています。

 

【指名順位予想】

 徳島の先発は森・楢嵜・戸田選手と揃っているため、行木選手や坪井選手といった高卒1~3年目の投手はかなり慎重に起用しています。このため今年で登板が4試合に留まっており、実績不足と言わざるを得ません。

 

 このためローテを守り続けて疲れが貯まり球速が落ちやすいというわけではなく、スタミナ不足というだけであり、先発として見るにはまだまだ発展途上です。序盤はストレートが140後半で押しているため、すぐに起用するなら中継ぎとなります。ただ中継ぎにするにしても決め球に欠けるため、即戦力でなく育成候補となります。指名順位は育成2~3位となります。