読売ジャイアンツのドラフト戦略を語る

巨人が取るべきドラフト候補選手、また現状の選手たちの実情から取りうるべきドラフト戦略を語っていく

140後半をガンガン投げ込める先発 亜細亜大 内間 拓馬選手 大卒右腕投手

 

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<オープン戦:亜大4-3日体大>◇21日◇亜大グラウンド

亜大の最速150キロ右腕・内間拓馬投手(3年=宜野座)が日体大とのオープン戦に先発した。持ち前の力強い真っすぐを中心に投げ込んだが、フォームが安定せず。8回を投げ、1本塁打を含む5安打3失点。課題の残る内容だった。

初回、先頭打者に左前打を打たれると、いつもと違う感覚に、首をかしげた。続く打者はツーシームとスライダーで遊併殺と左飛に打ち取りピンチを切り抜けたが、内間は「フォームがいつもと違って試合中に何とか修正しようとしたんですが…。調子がよくなかったですね」と反省。体が外に開いてしまい、体重がうまく下半身に乗らない。この日の最速は147キロだったが、打たれた球はすべて真っすぐ。持ち味を生かせなかった。

2月に行われた鹿児島キャンプでのオープン戦では不調が続いた。失点を重ね「投げるのが怖かった」と振り返る。キャンプ終了後、原点に戻った。トレーニングから上半身と下半身が連動するフォーム作り取り組んだ。感覚を少しつかみつつある中での、先発登板だった。「いい時は、下半身の感覚がしっくりくる。もう1度、見直したい」と前を向いた。

昨年は最速150キロの力強い真っすぐを評価され、大学ジャパンに選ばれるも結果を残せなかった。秋のリーグ戦では1戦目の先発の座を後輩の松本健吾投手(2年=東海大菅生)に譲る、悔しい1年を送った。この日、視察した日本ハムの坂本晃一スカウトは「去年は試行錯誤していたが、ひと冬を超えて、安定感が出てきた。今はフォームを固める次のステップまできたかな」と温かく見守った。

「チームメートから信頼されるようになってリーグ戦開幕を迎えたい」と再調整を誓った内間。試合が終わると、1人、外野を黙々と走り始めた。この春、再びエースの座へ返り咲くために。内間の孤独な戦いは続く。【保坂淑子】

最速150キロ右腕の亜大・内間拓馬は8回3失点 - アマ野球 : 日刊スポーツ

 

 

 【内間選手の紹介】


<2020年ドラフト候補>亜細亜大学 内間 拓馬 投手(宜野座高)【3年】:侍ジャパン壮行試合 高校日本代表VS大学日本代表

179センチ84キロ 右投げ右打ち

変化球:スライダー・カーブ・フォーク

 

 セットポジションからゆったり足をあげ、あまりタメを作らずに強い腕の振りから最速150キロ、常時140後半のストレートを投げ込む右腕投手。

 緩い軌道のスライダーと横のスライダー、さらに緩急をつけるフォークとの組み合わせで空振りをとっていきます。3年春季リーグで9試合に登板し2勝ながら防御率1.74と安定の成績を残したものの、秋ごろから調子を崩しフォームが乱れてしまったことで秋は1勝にとどまり、先発エースの座を後輩の松本選手にとられていました。

 その後シーズンオフにフォームを見直ししっかり固まったことで安定性が向上。最速147キロまで出なかったストレートは150キロも記録するようになっています。プロ志望を表明しておりパワータイプ右腕として期待されます。

 

 

【指名への課題】

 課題はシュート回転するストレート。投げる瞬間に強い腕の振りで突っ込むように投げるため、指にかかったような回転をしてしまい意図せず右方向に抜けてしまいます。

 大きくシュート回転しているわけではないので右打者に対しては反対側に逃げるスライダーとの組み合わせで打者に踏み込ませないピッチングを出来ていますが、左に対してはシュート回転の頻度が多くストレートだとカウントを悪くすることが多く、縦のスライダーをインコースに投げ込むなんとかカウントを整えています。

 

 しかし2ストライクからなかなか仕留められず、運よくストレートが決まればいいですが、右よりも力んでおり指に引っかかって暴投に近いフォークやストレートも多く、左には四球も多くなっています。

 

【指名順位予想】

 ストレートのシュート回転が意図したものでないのと、フォーク類の落ちる変化球の精度アップが鍵となります。スライダーは比較的制球出来ておりカウントを整えられるため、後はストレートが普通の軌道で安定して投げられるようになることと、ストレートを活かす球の精度アップをしなければ先発としては厳しいものがあります。フォームをもう少し見直して腕の振りだけでなくもっと体全体で投げられるようになれば安定してきます。

 このため指名順位は即戦力でないものの、課題が解決すればパワータイプとして期待できることから、6~7位の下位指名となります。