読売ジャイアンツのドラフト戦略を語る

巨人が取るべきドラフト候補選手、また現状の選手たちの実情から取りうるべきドラフト戦略を語っていく

1年時からフル回転のアンダースロー 立教大 中川 颯選手 大卒右腕投手

 

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2018年12月、愛媛県松山市坊っちゃんスタジアムで行われた「侍ジャパン大学代表候補合宿」の様子から立教大の中川 颯投手をピックアップして紹介していく。

 中川投手は神奈川県の強豪・桐光学園出身の選手。3年の夏には横浜と激闘を演じるなど高校野球ファンを沸かせてきた。

 立教大進学後は一年春からマウンドに上がり、昨秋は7試合を投げ3勝を挙げるなど主戦として活躍している。

そんな中川投手の特徴は何と言ってもフォームだ。右下手から投げられるストレートは浮き上がるような感覚があり、沈む変化球とのコンビネーションで打者を翻弄する。

 国際大会では重要になってくるアンダースロー。過去には渡辺俊介牧田和久など、ライバル国の韓国もアンダースローの投手を一人は選出する。それくらいアンダースローの存在は大きい。

 2019年のシーズンも高みを目指し活躍することを期待したい。

桐光学園出身!中川 颯(立教大)の美しいアンダースロー | ニュース ヘルスニュース | 高校野球ドットコム

 

 

 

【中川選手の紹介】


【2019侍ジャパン大学代表候補合宿】サブマリン!中川楓投手(立教大3年)の投球!

184センチ80キロ 右投げ左打ち

変化球:スライダー・シンカー・カーブ

 

 セットポジションから少しずつ上半身を沈み込ませ、低い角度からリリースする直前にもう一段沈み込ませて投げるフォームから最速136キロ、常時130前半のストレートを投げ込む右腕投手。

 アンダースローながら130を超えるストレートをメインに小さく変化するスライダー・シンカーとのコンビネーションで打ちとっていきます。特に浮き上がってくるようなストレートは130前半ながらアンダースローのリリースポイントのわかりにくさもあり、かなりの三振を奪えています。

 

 チームでは主に中継ぎとして1年春から10試合に登板し防御率2.57とフル回転。その後もすべてのリーグで登板を続け54試合で防御率3.61となっています。さらに4年生になってからは先発として起用されるようになっており、速球型アンダースローとして期待されます。9月10日にプロ志望届を提出しています。

 

【指名への課題】

 これまで先発としては3試合に登板しているものの、17(1/3)イニングで9失点で防御率4.67とあまり結果を残せていません。その原因は先発時だとストレートの球速が120後半にまで落ち込んでしまい、ストレートをセンター方向に打ち返されることがおおくなっています。

 またアンダースローとして下半身の強さにも疑問が出ます。アンダースローは独特のフォームで複数のモーションをとるため非常にタイミングがとりにくく、さらにリリースポイントも微妙に変化する芯に当てるのが難しいタイプとなります。このためアンダースローではあえてクイックで投げたりモーションの間を微妙に変えたりしてさらにタイミングを取りづらくする戦法をとります。

 

 しかし中川選手はあまりそのような投球をする姿は見られず、また雨天時だと足元がぬかるみ軸となる右足が維持しにくいせいか全体的に荒れ球となっていました。アンダースローは他のフォームに比べ軸足にかかる負担が大きいため、今後は下半身強化がプロ入り後の課題となります。

 

【指名順位予想】

 先発としてはまだ計算できないものの、中継ぎならば実績もあるためいきなり勝ちパターンとはいかないまでも中継ぎとしては計算できます。しかし17年に2位指名された専修大・高橋選手のように140キロを超えることもあるストレートや先発実績、さらに投球術も不足しているため、指名順位としては3~4位辺りの勝ちパターンでないが即戦力という位置になります。