読売ジャイアンツのドラフト戦略を語る

巨人が取るべきドラフト候補選手、また現状の選手たちの実情から取りうるべきドラフト戦略を語っていく

カーブとスライダーの落差が武器 遊学館 高田 竜星選手 高卒右腕投手

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この一年で増えた体重は十二キロ。体全体が見違えるほどに厚みを増した。「自分でもびっくりしています」。遊学館のエース高田竜星投手(三年)は笑みを浮かべる。きっかけは昨秋。「星稜を0点に抑えて倒す」という明確な目標ができ、心に火がついた。
 昨夏の石川大会準々決勝。星稜を相手に1−2と惜敗したが、三回途中から九回まで1安打無失点に抑えた。だが再び当たった秋の県大会準々決勝は、先発するも四回途中6失点。チームもコールド負けを喫した。
 「夏はたまたま相手の打線がつながらなかっただけ。秋が自分の本当の実力」と結果を受け止めた。
 筋肉痛になりやすく、けがが多いのが課題だった。改善のため冬場から春先まで週五回の筋力トレーニングに励み、背中や下半身を徹底的に鍛えた。間食も増やし、寝る前にしょうゆをつけた餅を頰張った。昨夏に六〇キロ台だった体重は今、七六キロある。
 投球フォームも歩幅を一歩縮め、下半身の力をボールに伝えられるよう修正。六月からの練習試合では、最速140キロ超の直球が終盤でも「ピュッといくようになった」。
 スライダーも球速が上がり、空振りが増加。完投しても次の日に疲れを感じにくくなった。
 甲子園大会はなくなったが、目標はぶれていない。「星稜に勝って優勝するだけ。完封して、大事なところでホームランを打てたら格好良い」。プロ野球選手という夢のためにも、自分の力で勝利を導く。

夏の県高校野球 投打の注目選手:北陸中日新聞Web

 

 

【高田選手の紹介】

174センチ76キロ 右投げ右打ち

変化球:スライダー・カーブ・チェンジアップ

 

 セットから右腕を背中側に回し少し重心を落として上体を突っ込ませ投げ込むフォームから最速145キロ、常時135前後のストレートを投げ込む右腕投手。伸びがあるストレートとキレのある縦のスライダーに大きく弧を描くカーブのコンビネーションで打ちとっていきます。

 1年生のころから先発起用されるも怪我の多さに悩まされていました。そこで背中と下半身のトレーイングに重点的に取り組み、スライダーの球速が向上。体重も2年生のころから15キロ近く増量しており、キレのある変化球で伸びしろが期待される右腕投手となります。

 8月13日にプロ志望届を提出しています。

 

【指名への課題】

 ストレートは荒れ球となっていて、決まればいいものの基本は高めに大きく抜けることが多くなっています。そのためスライダーとカーブがカウントを整える生命線となりますが、スライダーは指にかかって強くバウンドしてしまうことが多々あります。

 

 カーブも高めにいくと打ち返されてしまっているため、ランナーが出ると捕逸を恐れストレートの割合が多くなります。このストレートも前述のとおり荒れ球のため、安定してカウントを整えられる球がなく、先発としては四球癖が課題となります。

 

【指名順位予想】

 ストレートは140を記録することがあるもまだ物足りなさがあり、一つでも安定した変化球があればもう少し順位は上がりますが、変化球もまだ精度不足で荒れ球ピッチャーとなっています。身長もあまりなく素材型としても王位候補とはなりません。そのため支配下指名の可能性は低く、育成指名としても下の順位となります。

 指名順位は育成4~6位の下位指名順位となります。