読売ジャイアンツのドラフト戦略を語る

巨人が取るべきドラフト候補選手、また現状の選手たちの実情から取りうるべきドラフト戦略を語っていく

2020年ドラフト指名選手の巨人における起用方針と課題  育成5位指名 駒澤大 前田 研輝選手 大卒左捕手

 

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巨人に「令和の絶好調男」が誕生だ。育成5位の駒大・前田研輝捕手(21)が3日、都内のホテルで仮契約を結んだ。支度金300万円、年俸400万円で背番号は「024」に決まった。

元巨人で同大OBの中畑清氏、同じ右投げ左打ちの大城にちなんだ番号。中畑氏とはドラフト後、引退する4年生らとともに話す機会があった。「厳しい世界だからもっと頑張らないといけないぞ」という金言を授かり「駒大の先輩としても、プロ野球界でも偉大な存在。憧れでもある。少しでも近づけるように頑張りたい」と背中を追う。「駒大3羽がらす」の1人として大学で名を上げた先輩のように、大学を転機に成長。同大の大倉孝一監督から野球以外の私生活の大切さを学び、プレーにつなげた。逆方向への打撃と二塁送球1秒83の強肩を武器に、プロに注目されるほどの存在になった。

中畑氏の代名詞である「絶好調」について問われると「えっ?」と困惑した表情を見せ、場を和ませた。ファンに愛された名フレーズは知らなくとも大先輩から受け継いだ「駒大魂」でまずは支配下を目指す。

巨人育成5位の駒大・前田「令和の絶好調男」目指す - プロ野球 : 日刊スポーツ

 

 

 

 【前田選手の紹介】


駒大 前田 研輝の上手いヒットと谷本の隙をつくバントヒット~東都大学野球 國學院大×駒沢大2020年9月22日

180センチ85キロ 右投げ左打ち

ポジション:キャッチャー

 

 強肩と柔らかい打撃が評価される左のキャッチャー。大学では3年から正捕手として起用されるようになった遅咲きの捕手でありながらもレフト方向への打撃が特徴で伸びしろが期待されています。駒澤大では8番に座ることが多く長打面では物足りなさが残るものの、柔らかい打撃で内野の間を抜けるゴロヒットでバットコントロールも披露しています。

 捕手としてはリードとブロッキングの評価が高く、二塁送球最速1.83秒の強肩も魅力の一つとなっています。打撃よりも守備面の評価が高い捕手として捕手面の底上げが期待されます。

 

 

【なぜ指名されたのか】

 高山・広畑・小山選手といった育成捕手が全員構想外となっていたことで、岸田・山瀬選手に新たに獲得した萩原選手を加えても3軍を回すだけの捕手が足りません。このため新たに育成捕手の獲得が必要となっており、2位で喜多選手を獲得しました。喜多選手はスローイングに癖はあるものの強肩が武器の伸びしろ型捕手。課題は大きいもののその分形になれば大きな伸びしろが期待できます。

 一方で課題が大きい分かかる時間、戦力として見込める可能性は低くなってしまうため、異なるタイプとして捕手としての必要能力はある程度完成しているバランス型の獲得に動きました。

 

【1軍起用への課題】

 特に目立つのはバッティングで打球に力強さがないこと。引っ張りのゴロもライナー性のものではなく、セカンドがぎりぎり追いつけず抜けたゴロ性のヒットでした。スカウトからも逆方向だけでなく引っ張りの打撃を増やすことが課題とされており、芯でとらえた打撃は少なく巧打型として見るにも捉えた打撃が少ないため、打撃面のレベルアップが支配下に向けた課題となります。