読売ジャイアンツのドラフト戦略を語る

巨人が取るべきドラフト候補選手、また現状の選手たちの実情から取りうるべきドラフト戦略を語っていく

入替戦で一気に注目株となった新星 明星大 権田 琉成選手 大卒右腕投手

 

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首都大学野球春季リーグ1、2部入れ替え戦2回戦 ▽明星大7―0武蔵大(30日・サーティーフォー相模原)

 首都大学リーグの1、2部入れ替え戦は、2部優勝の明星大の152キロ右腕・権田琉成(4年=上田西)が武蔵大を相手に7安打完封。1勝1敗の五分に戻し、17年秋以来の1部復帰に王手をかけた。

 全国的にはまったく知られていない無印右腕が、後がない一戦で最高の投球を見せた。権田は柔らかい腕を振りから伸びのある直球とキレ味鋭い変化球を制球よく投げ込んだ。「1、2回は緊張したけど、3回以降はリラックスして自分のピッチングができました」。2回までに6点の大量援護もあり、すいすいとゼロを9つ並べた。

 直球はこの日、最速147キロを計測。カットボール、スライダー、スプリットを駆使し、武蔵大打線に7安打されながらも、あと1本を許さなかった。3四球を与えたが、変化球でカウントが取れていて危なげがなかった。権田は「きょうはカットボールと真っすぐがよかったです」と胸を張った。

 長野・上田西高時代は、1年夏にチームが甲子園出場もベンチ外。それどころか、右肘の故障もあって3年間、エースナンバーをつけたことがなかった。最後の夏も背番号11。明星大進学後もリリーフでの登板が主で、先発転向は今季から。それでもいきなり4勝を挙げ、2部優勝に貢献。最高殊勲選手にも選ばれた。隠れた逸材のウワサはNPBのスカウトにも徐々に広がり、この日は巨人、ソフトバンクなど5球団が視察に訪れた。

 巨人・内田スカウトは「腕の振りが柔らかく、カットボール、スライダーもいい」と評価すれば、楽天・部坂スカウトも「コントロールもいいし、変化球も巧みに投げ分けている。もっと体ができてきて、強さが出てくれば楽しみ」。181センチ、82キロの右腕に高い将来性を感じ取っていた。

 権田は「プロには行きたいですけど、まだ実力が足りない。社会人で2年やってからでも遅くはないと思います」と控えめだったが、初視察だったというソフトバンク・宮田スカウトは「こんなにいいとは思わなかった。十分、ドラフト候補に入ってくる」。今秋のドラフト戦線に浮上している可能性は十分にありそうだ。

【大学野球】明星大の152キロ右腕・権田が7安打完封で1部復帰に逆王手 首都大学1、2部入れ替え戦(スポーツ報知) - Yahoo!ニュース

 

 

 

【権田選手の紹介】


www.youtube.com

181センチ82キロ 右投げ右打ち

変化球:スライダー・カーブ・カット・スプリット

 

 セットからこきみよく足を上げリリースする瞬間に一度ボールをグラブにバウンドさせリズムをとり、そこからあまり力みなく腕をふるフォームから最速152キロ、常時140前半のストレートを投げ込む右腕投手。緩い変化のスライダーに左打者のインに食い込んでくるような2種類のスライダー、抜いたようなカットボールをメインに、コースに決められるコントロールのよいストレートとの組み合わせで打ちとっていきます。

 先発転向したのは4年春からで、それまではリリーフでの起用がメイン。巨人・菅野選手を参考にリリースや握りを工夫したことで球速アップにつながったと語っており、リーグ戦で最速を152キロに伸ばしています。先発転向後浅いながらも入替戦では武蔵大相手に7回無失点と好投。多くのスカウトがその潜在能力や変化球の精度の良さを高く評価しており、伸びしろの高い投手として注目されています。

 

 

【指名への課題】

 即戦力と判断するにはまだ全体的に出力不足。落差のある横のスライダーやカーブはまだ精度に課題があり、高めに抜けたりゾーンから大きく逸れるものもありました。スライダーはあまり球速がないため打者もぎりぎりまで見極めやすく、ストレートもカットとの落差が5キロ程度のため、全体的な球速アップが求められます。横のスライダーはもっと軌道を低くして打者が見極める時間を少なくし空振りを誘えるようになるか、球速があがるかしないと、他の指名候補にはない武器としてはまだ見てもらえません。

 先発・中継ぎどちらにしても即戦力ではないため上位指名は厳しく、本人もまだプロ入りできる実力ではないと考えており、社会人経由からのドラフト指名を希望しています。

 

 

【指名順位予想】

 まだ体もしっかりと出来上がっておらず変化球の精度にも課題がある部分がるため、現状では上位指名の可能性は低くなっています。理想は育成で指名ししっかり土台を作りながら先発として育てていきたいものの、どんな順番でもいいから指名を受けたいではなく社会人入りを希望しているため、育成を受け入れるかどうかが難しいラインです。

 このため指名順位は下位の6~8位が候補となります。