読売ジャイアンツのドラフト戦略を語る

巨人が取るべきドラフト候補選手、また現状の選手たちの実情から取りうるべきドラフト戦略を語っていく

8回14Kの奪三振マシーン 西日本工大 隅田 知一郎選手 大卒左腕投手

 

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「全日本大学野球選手権・1回戦、上武大1-0西日本工大」(7日、神宮球場

 最速150キロ左腕で今秋ドラフト上位候補の西日本工大・隅田知一郎(ちひろ)投手(4年・波佐見)は1球に泣いた。2013年の優勝校・上武大を相手に8回4安打1失点と力投したが、二回の先頭で4番・ブライトに被弾。「もう少し低めに、下にいってくれれば」と悔やんだ。

 ただ、この日最速147キロの直球と多彩な変化球で三振の山を築いた。強力打線を相手に毎回の14奪三振。春のリーグ戦ではあえて封印していたスライダー、スプリットも解禁し、全国舞台で存在感を発揮した。

 完成度の高い投球はバックネット裏のスカウト陣も認めるところだ。阪神・前田スカウトは「緩急自在。変化球が一通り投げられて精度が高い。総合力、バランスもよく、勝てるピッチャー」と評価した。

今秋ドラフト上位候補の西日本工大・隅田8回14Kも1球に泣く スカウトは評価/野球/デイリースポーツ online

 

 

 

 【隅田選手の紹介】


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176センチ76キロ 左投げ左打ち

変化球:スライダー・カーブ・チェンジアップ・ツーシーム・カット・スプリット

 

 ノーワインドアップから大きく足を上げ、軸足を意識して腰の捻りを効かせてから一気に腕を振るフォームから最速150キロ、常時140中盤のストレートを投げ込む左腕投手。鋭く変化するスライダーに大きく弧を描くカーブ、さらに膝元に鋭く落ちるチェンジアップなど、多種多様な変化球を駆使して抑え込んでいきます。

 どの球種も完成度が高く、ストレートもコントロール良く140中盤を投げ込めるため高い奪三振能力を持ち、上武大戦ではドラフト候補のブライト健太選手にソロホームランこそ撃たれたものの、8回14奪三振を記録。

 自身の課題を腰の回転の遅さと考えていたため、走り込みやトレーニングを行い腰の回転のキレがアップ。球速も伸びるようになり、高校時代から最速を7キロ伸ばし最速150キロを記録するようになりました。

 多くのスカウトからその完成度の高さを評価されており、即戦力左腕として注目されています。

 

 

【指名への課題】

 どの球種も完成度の高さがあり、現状大きな課題はありません。ただ80球辺りから140中盤を記録していたストレートが130中盤辺りにまで落ち込むことが多く、変化球のコントロールも高めに集まるようになります。

 スタミナが落ちてくれば球速が落ちることは当然ですが、10キロ近く落ちることは先発として計算をする上での課題となります。序盤に飛ばして後半失速してしまうため、三振能力も含めどちらかというとリリーフ向きとなります。

 

 

【指名順位予想】

 スタミナにこそ課題はあれど起用の目途が立つ選手である、中継ぎとしてなら即起用できる選手です。1位指名となるには先発としても即戦力になる必要がありますが、そちらではスタミナ面の課題があります。

 このため現状では2位指名候補。どの球団も中継ぎの故障が目立ち不足気味であるため、即戦力投手の優先度は高くなっています。