読売ジャイアンツのドラフト戦略を語る

巨人が取るべきドラフト候補選手、また現状の選手たちの実情から取りうるべきドラフト戦略を語っていく

縦の変化と伸びるストレートが武器 ヤマハ 清水 蓮選手 2021年解禁済右腕投手

 

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第46回社会人野球日本選手権は29日、神戸市のほっともっとフィールド神戸で開幕し、1回戦の第1試合で前回大会8強のヤマハ(静岡)はNTT東日本(東京)に競り負けた。ヤマハの先発・清水蓮(23)は初めて立った日本選手権のマウンドで4回2失点と、勝利はかなわなかった。

 「甘い球は1球も許してくれない。社会人のレベルの高さを痛感した」

 社会人2年目の右腕はそう言ってうなだれた。

 悔やんだのは一回、先頭打者への初球だ。真ん中に入ったツーシームを中堅横へ痛打され二塁打にされた。さらに重盗などで揺さぶられ、あっさりと2点を許した。「大舞台でしっかり投げなくちゃとの思いから、腕が振れていなかった」と振り返った。

 群馬・樹徳高、共栄大を経て社会人2年目の今季、持ち前の速球で頭角を現した。5月のJABA東北大会では、きらやか銀行(山形)との準決勝で自己最速の150キロをマークし、2安打完封した。「大学まではスピードは出ても球が軽かった。昨年からとにかく腕を振れと言われ、球に力が乗り、直球で詰まらせられるようになった」と自ら成長を語る。

 二回以降は四回で降板するまで本来の投球を取り戻し、追加点は許さなかった。それだけに室田信正監督も「課題は一回のような場面で、どうリラックスして自分の投球をするか。まだまだ成長できるはず」と期待を寄せる。

 監督も主将の前野幹博(25)も「とにかく負けず嫌い」と評する右腕は、「都市対抗では、もっと成長した投球がしたい」と言い切る。そんな負けず嫌いを、次の舞台では力に変えるつもりだ。

ヤマハ先発・清水 本来の「負けず嫌い」が裏目に 日本選手権(毎日新聞) - Yahoo!ニュース

 

 

 

 【清水選手の紹介】


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175センチ80キロ 右投げ右打ち

変化球:スライダー・カーブ・チェンジアップ・ツーシームカットボール

 経歴:樹徳ー共栄大ーヤマハ

解禁年:2021年

 

 ノーワインドアップから上半身を少し反らし肩甲骨を柔らかく使ったオーバースローの角度から振り下ろすフォームから最速150キロ、常時140前半のストレートを投げ込む右腕投手。120中盤の緩い縦のスライダーに100キロ台の縦に割れるカーブ、少し沈む130中盤のツーシームをメインに投げ込んでいきます。

 チームでは主に先発で起用。コントロールの良さと多彩な変化球を武器とするだけでなく、最速も大学時代の149キロを更新しており、新たな先発の台頭が求められていたヤマハにおいて次代のエース候補としてさらなる活躍が期待されます。

 

【指名への課題】

 特筆した変化球があるわけでなく、球速も140前半。このため追い込んでからの決め球がなく、どうしてもファールで粘られる場面が多くなっています。球速も140前半のため押し込める球威がなく、シュート回転しやすいことも相まって、本人もどうしても低め低めを意識した結果打者に見逃されやすくなっています。

 大きく変化する球が少ないため、真ん中に投げ込めないのも低めを強く意識せざるを得ない原因となっています。ストレートを見せ球に打ち取っていくタイプの変化球が多いため、常時140中盤を出せるようにならないと他の変化球もいかせず、どうしても苦しい展開が多くなっています。

 

 

【指名順位予想】

  決め球がないため先発・中継ぎどちらでもまだ戦力とは見込めません。しかも素材としても大きく目立つものもなく社会人で大きく伸びた記録もないため、下位で伸びしろを期待しての獲得の可能性も低くなっています。

 このため現状では指名漏れの可能性が高くなっています。今後指名対象となるにはストレートの球速アップに加え、抜け球の多いカーブとチェンジアップの精度アップが課題となります。