読売ジャイアンツのドラフト戦略を語る

巨人が取るべきドラフト候補選手、また現状の選手たちの実情から取りうるべきドラフト戦略を語っていく

社会人で急成長した投手 セガサミー 横山 楓選手 社会人右腕投手

 

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◆第46回社会人野球日本選手権大会 ▽1回戦 セガサミー6―5NTT西日本(2日・ほっともっとフィールド神戸

 5大会ぶり5度目出場のセガサミー(東京)が、NTT西日本(大阪)に競り勝ち、初戦を突破した。

 今秋ドラフト候補の最速152キロ右腕・横山楓が5―3の5回1死一塁から2番手で登板。モヤがかかる中で、大会記録まであと1に迫る5者連続三振を奪うなど、3回2/3を2安打2失点で5大会ぶりの勝利に貢献した。「打者の反応を見て、空振りが取れると思った。流れを持ってこようと、最初から三振を狙いにいった」と、巨人のスピードガンでMAX151キロを計測した。

 昨年1月に就任した元広島外野手の西田真二監督は、日本選手権初勝利を挙げた。NTT西日本を昨年の都市対抗大会準々決勝に続いて破り「PL学園の後輩(NTT西日本の大原周作監督)に勝たせていただきました」とニヤリ。10日の2回戦は日本新薬(京都)との対戦で「関西勢をたたきたい」と、意気込んだ。

【社会人野球】セガサミーのドラフト候補・横山楓が最速151キロで大会記録に迫る5者連続奪三振 : スポーツ報知

 

 

 

 【横山選手の紹介】


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180センチ73キロ 右投げ右打ち

変化球:スライダー・カーブ・フォーク・カット

    経歴:宮崎学園高ー國學院大セガサミー

 

 セットからグラブを前に突き出し、肘を折り曲げテイクバックの小さいフォームから最速153キロ、常時140中盤のストレートを投げ込む右腕投手。緩い縦のスライダーに100キロ台の大きくブレーキのきいたカーブ、打者の近くで小さく落ち込むフォークで打ちとっていきます。

 チームでは主に中継ぎで起用。社会人野球日本選手権では2試合で8(2/3)回2失点で防御率2.03。NTT西日本戦では力あるストレートで5者連続三振を記録しました。

 大学時代は4年生で先発起用され、春・秋リーグ通算で5勝となりプロ志望を出すも指名漏れ。国学院時代はオーバースローで振り下ろすフォームだったが、セガサミーに進むと腕の振りを改造。テイクバックを小さくし肉体を大きくしたことで最速149キロだった球速もホンダ戦で153キロに伸ばし、常時150キロも記録できるほどに成長しています。ストレートの球速が増したことでフォークを効果的に使えるようになっています。

 スカウトからもストレートの力強さを高く評価されており、社会人で急成長した投手として注目されています。

 

【指名への課題】

 ストレートは球速があがり力がついたものの、その一方で高めにすっぽぬける球が増えています。140後半を超える球になると抜け球は割合がかなり多く、特に投球後に帽子が落ちる時は抜け球がかなり多くなっています。帽子が脱げるときは頭が激しく動いているときであるため、フォームの動きが悪くリリースポイントも不安定になりコントロールが悪くなっています。この帽子が抜ける回数は10回近くもあり、まだフォームがしっかり定まっていません。

 また140中盤を超えるとシュート回転しながら抜けていくため、右打者の頭部に抜けていくような危険なコースも時々見られました。そのため左に比べ右には投げにくそうにしており、強くコースを意識してしまい見逃されることもあります。

 左はシュート気味のフォークとスライダーが有効ですが、右はどうしてもストレートの割合が増えています。カーブ・カットの精度を上げるのが今後の課題となります。

 

【指名順位予想】

 即戦力ではないものの、社会人で大きく成長し140後半から150キロを出せるパワーは魅力。後はフォーム固めとカーブ系の精度アップが鍵となるため、即1軍ではなく2軍運用をメインとしながら育てていく素材型としての獲得となります。

 このため現状では6~7位の下位指名予想となります。右に対しては使える変化球が少ないため下位でも下の順位となっています。ただストレートのコントロールが改善されれば4~5位。変化球も改善されれば即戦力となるため、上位指名候補となります。