読売ジャイアンツのドラフト戦略を語る

巨人が取るべきドラフト候補選手、また現状の選手たちの実情から取りうるべきドラフト戦略を語っていく

緩急で打ち取るサブマリン JFE西日本 津山 裕希選手 2021年解禁済右腕投手

JFE西日本硬式野球部福山市倉敷市)は6日、岡山県倉敷市マスカットスタジアムで開かれた第93回都市対抗野球大会中国2次予選の第1代表決定戦でJR西日本広島市)に勝利し、3年ぶり11回目の本大会出場を決めた。

JFE西は7月18―29日に東京ドームで開催予定の本大会に、JFEスチール西日本製鉄所が拠点を置く、広島県福山市岡山県倉敷市の2都市の代表として出場する。代表権を手にするのは2019年以来。山下敬之監督は「総合力では3年前を上回る。組み合わせ次第では十分に上位を狙える」と自信を見せる。目標は、前回のベスト8を超える4強入りだ。

6日の第1代表決定戦では1点を追う一回裏、上西嵐満(らんま)選手の左安打で同点に追いつくと、4番・綿屋樹選手が右翼フェンスを楽々超える一打を放ち、勝利への流れを引き寄せた。エース・津山裕希投手の好投でリードを保ちながら着実に点を重ね、8―3でJR西を下し、本大会への切符を手にした。

今大会では、3年ぶりにチーム応援が復活。JFE西にも、応援団とブラスバンドを中心にJFE関係者や地域のファンらが大応援団を作り、声援を送った。山下監督は感謝の言葉と共に、「皆さんの思いを感じながら、本大会に行くことができる。ドームでもご声援をお願いします」と呼び掛け、本大会での活躍を誓った。

JFE西日本野球部/都市対抗本大会 3年ぶり出場へ/目指すは4強入り | 鉄鋼・非鉄金属業界の専門紙「日刊産業新聞」

 

【津山選手の紹介】


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172センチ77キロ 右投げ右打ち

変化球:スライダー・カーブ・シンカー

 経歴:明秀学園日立ー中部学院大ーJFE西

解禁年:2021年

 

 ノーワインドアップからアンダースローの高さで力みを抜いた腕の振りから最速133キロ、常時120中盤のストレートを投げ込む右腕投手。120キロ台の小さく落ちるスライダー、90キロ台のカーブ、120キロ台の外に逃げるシンカーを投げ込んでいきます。

 武器は低い位置から浮き上がってくるストレート。アンダースロー特有の低い位置から上がってくるストレートは高さの予想がしづらく、多くの打者が芯でとらえられず打ち損じています。そこに90キロ台のブレーキの効いたカーブを投げ込むことでタイミングも外されています。

 チームでは主に先発で起用。大学で監督からの勧めでアンダースローに転向。同リーグの與座海人選手(西武3位)を参考にアンダースローを磨いていき、JFEでは先発として起用され、都市対抗ではロキテクノ戦では1失点完投勝利を遂げています。

 

【指名への課題】

 課題はカーブの精度。タイミングを大きくずらすカーブは津山選手の生命線の一つですが、このカーブが高めに集まることが多く、タイミングこそずらすことが出来ていますが、高めに抜けるためカットしやすく、90キロ台と議場に遅いため、見逃しを奪えていません。

 津山選手は一律のタイミングで投球していき、ストレート・スライダー・シンカーは緩急差10キロ程度でタイミングに大きな差がなく芯を外せてはいるものの、スイングのタイミングは合いやすいため、コントロールもまばらでストレートが高めに抜けることも多いため、腕の振りが見えやすい右打者から痛打されることが多くなっています。

 

 

【指名順位予想】

 すでに解禁済となっており大卒社会人である以上即戦力でなければ指名候補とはなりません。大学生のころからアンダースローで投げているため、ここから球速が上がるといった成長の可能性は薄く、変化球の精度が上がり即戦力として見られるのが指名の可能性となります。

 カーブの精度向上以外にも武器となる決め球の習得、ストレートを低めに決められるコントロールの習得と、即戦力となるには解決すべき課題も多く、現状では指名漏れの可能性が高くなっています。