読売ジャイアンツのドラフト戦略を語る

巨人が取るべきドラフト候補選手、また現状の選手たちの実情から取りうるべきドラフト戦略を語っていく

力感のないフォームが特徴 日大山形 斎藤 堅史選手 高卒右腕投手

 

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全国高校野球選手権日大山形4-1米子東>◇10日◇1回戦

エースの力投がチームを勢いづける1勝をもたらした。開幕マウンドに上がった日大山形・斎藤堅史投手(3年)が、8回0/3を12安打1失点と粘りの投球。初回に2安打と四球で2死満塁のピンチを招くも、最速130キロ台の直球と変化球を低めに集め、ホームは踏ませなかった。

8回までに8安打を許したが、要所は抑えて無失点投球。「(開幕戦で)最初は緊張するかと思ったが、マウンドに上がったら投げやすくて、緊張もせず、良い気持ちで投げることができた」と大役を果たし、汗をぬぐった。

ただ、満足はしなかった。開幕完封勝利がかかった9回。先頭打者から4連打を許し、1失点で降板した。「エースである以上は、最後まで投げるのが自分の役目だと思う。そこを目指してやっていたが、打たれてしまった」と悔しさを口にした。次戦に向けては、「自分は先発がメイン。打ち取るところは打ち取ってという投球をやっていく」と意気込んだ。

【甲子園】日大山形・斎藤堅史「最後まで投げるのが役目」9回1失点悔やむ(日刊スポーツ) - Yahoo!ニュース

 

 

 

【斎藤選手の紹介】

 

180センチ84キロ 右投げ右打ち

変化球:スライダー・フォーク

 

 セットから大きく足を上げあまりタメを作らず、力みを感じさせない腕の振りから常時130前半のストレートを投げ込む右腕投手。120キロ台の縦のスライダーに小さく沈むフォームを駆使して打ち取っていきます。

 フォームに力をこめないためストレートは130前半と高卒としても遅い球速となりますが、変化球との球速差があまりないため球の見極めが難しく、芯を外しゴロを量産して打ち取っていきます。

 またクイック時でもフォームに大きな変化がないためランナーが出ても崩れにくく、米子東相手に12被安打されながらも8回1失点と粘りの投球を見せチームを勝利に導いています。

 本人は大学進学を表明しており、大学でのさらなる飛躍が期待されます。

 

【指名への課題】

 球威がないため押しこむ投球ができず、少しでも甘いコースに行くと簡単に打ち返されてしまいます。球速に大きな差がないため打者は芯を外されてもある程度パワーで運ぶことが出来ています。このため被安打の多くが単打のゴロヒットとなっていました。

 使える球種が非常に少ないことも合わせやすい理由の一つとなっています。縦の変化しかないため、球威がないことを相まって叩きつけるバッティングで対応されています。

 

 

【指名順位予想】

 大学進学を表明しているためプロ志望を出す可能性は低くなっていますが、現状での評価から見た場合、指名漏れの可能性が高くなっています。大きな売りとなる球種や素材面の評価が高いわけではないため、伸びしろ面でもあまり期待できません。そのため進学・就職して素材型よりも戦力として見通しが立った段階でないと指名しにくい選手となります。