読売ジャイアンツのドラフト戦略を語る

巨人が取るべきドラフト候補選手、また現状の選手たちの実情から取りうるべきドラフト戦略を語っていく

17年5位・松井義弥選手の厳しい立ち位置。抱える課題とは

 

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イースタン・リーグ 巨人―ロッテ(7日・G球場)

 巨人の松井義弥内野手(20)が「8番・左翼」で先発出場。6点を追う5回1死から右越え本塁打を放った。

 今季2試合目、3打席目で出た今季初安打がホームランとなり「とにかくがむしゃらに思いきっていきました。もっとアピール出来る様にガムシャラにまだまだいきます」とコメントした。

【巨人】松井義弥が今季初安打となる右越えソロ「がむしゃらに思い切っていきました」2軍ロッテ戦 : スポーツ報知

 

 

 

 【打率0割台と厳しい現状】

 17年ドラフト5位で入団した左の大型スラッガー。1年目は2軍出場無し。2年目は20試合で起用されるも、44打数6安打で打率.136。3年目はわずか4試合にとどまり、21年は大量戦力外により3軍は1年目選手であふれているにも関わらず、2軍成績はわずか5試合で打率にいたってはなんと.056。この打率は.000の選手を除いた場合、巨人内でワースト1位となっています。

  21年に2軍でスタメン起用されていたのもワクチンの副反応により離脱者が続出したことにより2軍メンバーが足りなくなったためです。

【抱える課題】

【①:柔軟性のない打撃】


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 松井選手の打撃フォームは左足を大きく後ろに下げ、下半身を固定し上半身は直立したフォームとなっています。このフォームのおかげで上半身がぶれずにしっかりスイングできているため、スイングにパワーをのせて長打に繋がっています。
 しかしこのフォームの大きな課題として柔軟性が全く無く、高めのストレートに対してはスイングが捻りと連動しないため、上半身のみの力に頼ったスイングとなり、
その分タメが長くなり始動が遅れ、130キロ前半の球にさえ振り遅れています。

 高めに振り遅れると今度は振り遅れまいと始動を早くしてしまい、球を見る時間が短くなるため、投げた瞬間にボールとわかる球でさえ空振りをしてし待っており、
空振り率の高さに繋がっています。

 


【②:守備能力も微妙】 


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 守備はサード・レフトがメイン。もともとは内野手としての獲得でしたが、あまり守備が上手くないこともあり投手経験もある強肩と足も速いということでライト・レフト起用も増えていました。

 サード守備につくことはありますが、フライの追い方が安定していない、外野守備でも大回りで捕球するため捕球に時間がかかり、送球が緩く強肩があまり活かされていないなど、守備面もあまり評価できる点はありません。打撃では率を残せず守備も安定していないとなると、レギュラー起用は難しくなっています。

 

 

【今後について】

 現在の支配下数は平間・戸田選手の支配下昇格に加えハイネマン選手を獲得しましたが、炭谷選手が移籍しスモーク選手が退団したため、68名となっています。

 ここ2年の大量戦力外により支配下の戦力外候補が少なく、ドラフトに備え支配下枠を空けるために、松井選手は人員整理対象の一人となっています。良くて育成再契約、駄目なら戦力外となるほど厳しい立場となっています。