読売ジャイアンツのドラフト戦略を語る

巨人が取るべきドラフト候補選手、また現状の選手たちの実情から取りうるべきドラフト戦略を語っていく

バットコントロールのある4番サード 慶應義塾大 下山 悠介選手 大卒左内野手

<オープン戦:名城大7-6慶大>◇11日◇慶大グラウンド

東京6大学の慶大は、遠征からの帰京後初のオープン戦を行った。初回、今秋ドラフト候補の下山悠介内野手(3年=慶応)のソロ本塁打で先制したが、逆転されて接戦を落とした。

下山は「3番・三塁」でスタメン出場。1回2死、昨年12月の大学日本代表候補選考合宿でともに練習した名城大の右腕、松本凌人投手(2年=神戸国際大付)の直球を右中間へ豪快に運んだ。「変化球を待っていたけど、いい反応ができました。直球をはじき返すという、冬に取り組んできたことができたのは1つの成果」と話した。

“ホーム”に戻っての初戦でオープン戦1号をマーク。名城大の野口泰司捕手(3年=栄徳)は同じく昨年の大学日本代表候補選考合宿でプレーしており、試合前には「よろしくね」と言葉を交わしていた。

黒星は喫したが、打線は2点を追う9回に1点を挙げ、粘りをみせた。堀井哲也監督(60)は「課題も成果も見えた、いいゲームだった。体力もついてきて、ここからは個々の能力を見ながら、チーム編成をしていきたい」と4月9日のリーグ戦開幕(東大戦)を見据えた。

グラウンドには、LEDの照明灯が設置された。チームは遠征から戻り、さっそく使用。日暮れ以降も練習できるようになり、下山主将は「ものすごく明るかったです」と驚き。堀井監督は「日の入りが早い時期も、練習できる時間が増えるので、とてもありがたい。これが追い風になると思う」と話した。

ドラフト候補の慶大・下山悠介が帰京後初OP戦で豪快ソロ弾「冬に取り組んできたことができた」 - アマ野球 : 日刊スポーツ

 

【下山選手の紹介】


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176センチ81キロ 右投げ左打ち

ポジション:サード

 

 大学通算4本塁打、ミート力がありながらもパンチ力のある繋ぐ4番。慶応では1年秋からサードスタメンで起用されると、43打数15安打で打率.349と結果を残したことでスタメンに定着。優れたバットコントロールで3年生までに57安打を残しました。

 またバットコントロールだけでなく、振り切るスイングから生み出されるパンチ力も武器。芯に当たり切らなかった当たりでも外野深くまで飛ばしており、スイングスピードが速くスイングスピードは143キロを記録していますが、さらなるパンチ力アップの為に3年冬より振込みと肉体強化を図ったことでスイングパワーがアップ。4年春は自己最多の2本塁打を記録しています。

 4年春は12四死球出塁率も高く、バットコントロールと選球眼で出塁できる4番として注目されています。

 

【指名への課題】

  課題はサードとして見るには弱すぎる送球。下山選手はあまり肩は強くありませんが、それ以上に目立つのが送球の弱さ。サードからの送球は軌道が高くふんわりとスローイングが多くなっています。

 

 特に前進しながらのランニングスローでは溜めて投げられないため手首のスナップが重要となりますが、下山選手のランニングスローは送球スピードが遅い上に高めに行くため、特にセーフティーを狙われるとセーフにされています。俊足のランナーだと弱い当たりの場合はぎりぎりアウトに出来ている状態のため、プロでもサードとして計算するにはスローイングを買い依然する必要があります。

 

【指名順位予想】

 プロでは中距離打者となりますが、サードとして見るには長打力不足であるうえスローイングが弱いため、狙い撃ちされる恐れがあります。ショート守備も練習しており、足の速さはそれなりであるため、サードだけでなく打撃型のセカンドとしても併用していく手はあります。

 しかし守備の課題に目をつむってでもスタメンとして起用するには打撃に物足りなさがあるため、即戦力でなく2軍スタートとなります。このため6~8位が指名順位となります。