<東京6大学野球:立大7-4法大>◇第2週第2日◇17日◇神宮
法大が立大に連敗、勝ち点を落としたが、ドラフト候補に挙がる斎藤大輝二塁手(4年=横浜)に初安打が出た。3点を追う9回1死から中前打。今季から主将を任され3番に座るが、開幕からバットは沈黙していた。通算18打席目にやっと出た1本。斎藤大は「やっと打てたんで、ホッとしています。チームは声も出ているし、いい状態にあると思う。慶大戦(30日)から6連勝したい。自分が打ちます」と言い切った。
【斎藤選手の紹介】
178センチ78キロ 右投げ右打ち
ポジション:セカンド
大学通算4本、打撃が売りの右のスラッガー。チームでは主に3番で起用されており、3年春に打率3割3本塁打を記録し大きく注目を集めました。さらに翌年には本塁打こそなかったものの、32打数14安打で打率.438とリーグ2位の好成績を記録しています。力みのないシンプルなスイングでレフト・センター方向に持っていけるミート技術が高いだけでなく、高めをライト方向に振り抜けるパワーも持ち合わせています。
また打撃だけでなく走塁面でも結果を残しており、4年春のリーグでは自慢の俊足をいかし6盗塁を記録。俊足は走塁だけでなく守備でもいきており、広い守備範囲を誇ります。
法政大では2年生まで主に代打で起用されるも、1打席ではなかなか相手投手に対応できず打撃に苦しみ、2年生では17打数3安打で打率1割台と低迷していました。ストレートに打ち負けない打撃が課題だと感じ、食事トレーニングで体重を増やし、スクワットやデッドリフトなどの下半身トレーニングを重点的に取り組んだことでパワーが向上。3年春の3本塁打に繋がりました。
打撃力と走塁能力が高いセカンドとして注目されます。
【指名への課題】
課題の一つが守備。齊藤選手の守備は範囲こそ広いもののまだ粗さが残っており、ランニングスローの場面では歩数が合わず送球が山なりの弱い送球になってしまったり、握りなおしに時間がかかりぎりぎりのタイミングになっています。
また送球にも荒さが目立ち、コントロールが乱れファーストが手を伸ばしぎりぎりで捕球できた送球が多く、特にランニングスローでは前面の動き・横の動き両方で送球が乱れる場面が多々ありました。
また4年春は右腕投手を打てなくなっており、右腕投手は42打数7安打で打率.167と低迷。引っ張りの打撃が非常に多くなっており、ライト方向への安打はわずか1本のみ。凡打自体はライト方向も打てているため、高めをしっかり振りぬいてライト方向に持っていける打撃でなく、押し込まれ内野を抜けないゴロになる当たりが多くなっています。
【指名順位予想】
タイプとしてはスラッガータイプでなく、三振しないミート力と走塁でチャンスを広げるチャンスメーカー。そのため1~3番で起用されるタイプとなります。ですが現在多くの球団がセカンドレギュラーや次代のセカンド候補に悩まされており、さらにパンチ力がある右打ちのセカンドとなればさらに需要が上がります。
ですが右打者を打てなくなっている点は右の洗髪が多いなかでは課題となりますが、それまでは左右問わず打てていたため、1位とまではならなくても上位候補となります。
走塁能力の高い中距離打者となるため、指名順位は外れ1位から2位となります。