読売ジャイアンツのドラフト戦略を語る

巨人が取るべきドラフト候補選手、また現状の選手たちの実情から取りうるべきドラフト戦略を語っていく

小柄ながらパンチ力もある中距離打者 立教大 宮﨑 仁斗選手 大卒右外野手

<東京6大学野球:慶大2-2立大>◇第5週第2日◇18日◇神宮

立大が宮崎仁斗外野手(3年=大阪桐蔭)の一発で引き分けに持ち込み、辛うじて首位を守った。

1点を追う7回2死無走者から、ストレートを捉えて左翼席に運んだ。「おととい(16日の1回戦)自分のスイングができていなかった。2死だったし、思い切り振ろうと思った。狙い通りに打てました」と振り返った。

これでポイントは5・5となり首位をキープした。もっとも、残り2試合(対明大)しかなく、この日の相手慶大は3勝3分け(4・5ポイント)で、まだ4試合を残している。宮崎も「追いついたのはうれしいが、逆転できなかった思いが強い」と話し、笑顔はなかった。

立大ドローで首位守る 同点弾の宮崎仁斗「2死だったし思い切り振ろうと」 - アマ野球 : 日刊スポーツ

 

 

【宮崎選手の紹介】


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170センチ75キロ 右投げ右打ち

ポジション:レフト

 

 大学通算5本塁打、小柄ながらもパンチ力を持ち長打を打つ右打ち外野手。チームでは主に2・3番で起用。シャープながらもしっかりと振りぬくスイングで長打を生み出し、2年秋・3年秋のリーグでは長打率5割越えと安打の半分が長打というパワーを発揮。本塁打も滞空時間が長いホームランを放っており、本塁打も打てる恐怖の2番として機能しています。

 左右でも苦手とせずしっかりと打率を残せているのも魅力の一つ。左に対しては引っ張りの振りぬく打撃でレフト方向への長打が多く、右投手に対してはアウトコースをコンパクトに打ち返しライト・センター方向に安打を量産しています。

 また守備は決して派手でないものの堅実で安定した送球を披露しているだけでなく、ポジショニングもよくライナー性の当たりでも落下点に待機しており、何気ない守備として処理しています。

 11四死球出塁率も高く、野球脳の高い選手として活躍しています。

【指名への課題】

 課題は内角を攻めるボールさばき。宮崎選手のスイングはしっかりと肘を伸ばしボールを掬うスイングのため、アウトコースは上手く拾えたり、センター方向へしっかりと打ち返すことが出来ています。

 しかし内角の球に対しては差し込まれてしまうため、インコースに対しては上手く引っ張れずに詰まらされる、ライン際にボールを転がせずサード正面になる当たりが多くなっています。

 

 宮崎選手のレフト方向への当たりはアウトコースを高めを引っ張った引っ張りやすいコースを打ったものであるため、クロスファイアを投げ込める左の速球派にどれだけ対応できるかが今後の鍵となります。

 

【指名順位予想】

 需要が上がっている右打ちで長打も打てるため、センターを守れるなら上位指名の可能性もありますが、センターを守った経験こそあるものの宮崎選手のメインポジションはレフト。

 1年時は6盗塁を記録した俊足もあるため、プロではセンターとして育てていくのも手ですが、その場合即戦力にならないため評価は下がります。またレフトとして使うには長打力不足であるため、DHが使え外野守備をしっかりと固めたいパリーグや、安定して起用できる外野手が足りていないチームにとって補強対象となります。

 このことから指名の優先度は低く、7~8位が指名順位となります。