読売ジャイアンツのドラフト戦略を語る

巨人が取るべきドラフト候補選手、また現状の選手たちの実情から取りうるべきドラフト戦略を語っていく

140後半を連発する素材型候補 立教大 荘司 康誠選手 大卒右腕投手

<東京6大学野球:立大5-0早大>◇第6週第1日◇14日◇神宮

立大が、継投で無失点に抑え、先勝した。

先発の今秋ドラフト候補右腕・荘司康誠投手(4年=新潟明訓)が7回2/3を121球で無失点と試合をつくり、2勝目を挙げた。

5-0で迎えた8回1死一、二塁で、荘司は打席に早大4番のドラフト候補、蛭間拓哉外野手(4年=浦和学院)を迎えた。139キロのスプリットで空振り三振に仕留めたが、直後に右足ふくらはぎをつり、治療をしたがそのまま降板となった。「背番号18をもらって、エースの自覚として困ったときに頼ってもらえる投手になりたいと思っている。完投、完封をしないといけないものだと思うので、できなかった悔しさがある」と振り返った。

優勝のためには落とせないカード。9球団のスカウトが熱視線を送る中、9安打を許しながらも無失点と粘った。巨人織田淳哉スカウトは「余力があって、楽しみな投手。今日はランナーを背負っても、粘り強い投球ができていたと思います」と話した。

打線は、0-0の7回にスクイズで先制。さらに柴田恭佑内野手(2年=東明館)の三塁打で2点。暴投で1点を追加した。一挙4点を奪って、流れをつかんだ。溝口智成監督(54)は「特に攻撃が、尻上がりに内容がよくなった。打って打ってという点のとり方はできないと思っていたので、スクイズのプランも準備していた」と明かした。

立大が早大に先勝 ドラフト候補・荘司康誠「エースなら完封」8回途中無失点も足つり降板悔やむ - アマ野球 : 日刊スポーツ

 

【荘司選手の紹介】


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188センチ88キロ 右投げ右打ち

変化球:スライダー・カーブ・フォーク

 

 セットから足を上げた後タメを作り、あまり上半身を突っ込ませず力みのない腕の振りで投げ込むフォームから最速153キロ、常時140後半のストレートを投げ込む右腕投手。130キロ台の縦のスライダーに大きく弧を描く110キロ台のカーブ、打者の手元で落ちる130キロ後半のフォークを投げ込んでいきます。

 武器は先発ながら常時140後半を投げ込む威力あるストレート。さらに110キロの滞空時間が長いカーブとの今ベーションで緩急を生み出し打者を翻弄していきます、

 チームでは主に先発で起用。1年冬から謎の肩痛に悩まされ1年間ノースロー状態が続きましたが、その間にフォームの見直しや外部コーチの指導も受ける中で球速は最速142キロから147キロに球速を伸ばしました。さらに大学に入ってからはあまり投げていなかったカーブを解禁。投球の幅が広がりチームのエースとして活躍するほどとなりました。

 すでに1位候補として挙げる球団もあり、さらなる成長が期待されます。

 

【指名への課題】

 大卒投手としても体が細く、特に下半身が細いため下半身が安定しておらず、手投げに近いフォームになっています。特にクイックになると二段モーションのタメを作れないため、より腕の振りに頼った手投げが強いフォームとなっています。勝負所になると力んでしまう癖もあり、抜けてしまい四球になることが増えています。

 

 また変化球自体もばらつきがあり、武器であるカーブも抜けて右打者に向かっていくように変化していくため、カーブも安定してストライクを取るにはまだ精度不足となっています。リリースが早いためフォークも変化が早く、打者に届く前にボールゾーンまで行ってしまうため、見逃されることが多くなっています。

 現状は140後半のストレートで押していく投球でばらつきこそあるものの、打者が釣られ空振りを奪えていますが、プロ入り後に先発として投げぬくにはストレート押しだけでは、2巡目以降は厳しいと判断されてしまいます。

 

【指名順位予想】

 現状では即戦力でなく素材型としての評価。下半身があまり使えていない手投げのフォームながら140後半を投げられることから、下半身をしっかりと鍛えフォーム改造に取り組めば常時150キロも狙える伸びしろが魅力となります。

 変化球も全体的にばらつきがあるため、変化球の精度アップも必要となります。スタミナが不足で5回以降になると全体的に球が高くなってくるため、取り組む課題は多い素材型です。指名順位は1位候補ですが、即戦力ではないため単独1位候補となります。