読売ジャイアンツのドラフト戦略を語る

巨人が取るべきドラフト候補選手、また現状の選手たちの実情から取りうるべきドラフト戦略を語っていく

強肩と振り切るスイングが武器のスラッガー 近畿大 谷口 嘉紀選手 大卒右外野手

<全日本大学野球選手権:近大4-2和歌山大>◇6日◇1回戦◇東京ドーム

近大(関西学生)がアーチ攻勢で逆転勝ちした。1回、谷口嘉紀外野手(4年=神戸国際大付)がカーブを捉えて左翼に先制ソロ。1点を追う6回1死一、二塁では、代打の東原成悟内野手(3年=福知山成美)が左翼に逆転3ランを放り込み、流れを引き寄せた。

ただ、犠打失敗、併殺打など拙攻が続いた。田中秀昌監督(65)が「(流れが)めちゃくちゃ悪い。ものの見事だった。1試合2本はなかなか出ない」と話せば、東原は「悪い流れが続いていた。何とか僕が一振りで流れを変えるぞと」と振り返った。

プロ注目の大石晨慈(しんじ)投手(4年=近大付)は1点ビハインドの5回からロングリリーフ。5イニング無失点で貢献した。投打で踏ん張り、泥臭く追いすがる相手を突き放した。8日に東都の覇者、亜大と対戦する。

プロ注目近大・大石晨慈ロング救援5回無失点 1発攻勢で和歌山大に逆転勝ち 全日本大学選手権 - アマ野球 : 日刊スポーツ

 

【谷口選手の紹介】


www.youtube.com

180センチ83キロ 右投げ右打ち

ポジション:ライト

 

 大学通算1本塁打、柔らかく振り切るスイングで長打を打つ右のスラッガー。4年春から3番ライトとして起用されると、48打数15安打で打率.313を記録。和歌山大戦ではカーブを振り抜きレフト方向に本塁打にするパワーも披露しています。

 また高校時代は投手としても起用された遠投110mの強肩と、ライン際にも追いつく広い守備範囲を誇っています。高校時代は主に投手として起用されるも、肩痛により野手に転向。

 まだ体も細く実績も少ないことから、素材型として伸びしろが期待されています。

 

 

 

【指名への課題】

 課題は落下地点の目測の甘さ。谷口選手はライトとしては足が速くライト線ぎりぎりのフライでも俊足を活かしアウトにしていますが、目測を誤り落下地点を通り過ぎてしまいヒット未遂になる場面が何度かありました。

 またライナー性のヒットでも初動を誤り前進するべきライナーを後進してしまいヒットにしてしまっているため、守備はパワフルではあるものの粗さが目立っています。

 打撃についても芯でとらえた打撃は魅力であるもののスイングにぶれがあるため引っ掛ける当たりも多く、体の細さからスイングも体が固定しきれず、打撃・守備どちらでも粗さが目立つ内容になっています。

 

 

【指名順位予想】

 素材型としての評価となりますが、ライトメインで本塁打が少ないのはマイナスポイントとなります。打撃内容自体もスイングスピードは決して速くなく、ぶれもあるためなかなかヒットに繋がりません。

 守備面でも粗さがあり安定性に欠けることから、現状では指名漏れの可能性が高くなっています。センターを守れるならまだ指名の可能性は残りますが、目測を誤ることが多くセンターを守らせるには大きなマイナスポイントとなるため、社会人でスイングスピードと守備の確実性を上げられるかがカギとなります。