読売ジャイアンツのドラフト戦略を語る

巨人が取るべきドラフト候補選手、また現状の選手たちの実情から取りうるべきドラフト戦略を語っていく

社会人で急成長する先発右腕 Honda熊本 髙橋 聖人選手 社会人右腕投手

◇第47回社会人野球日本選手権大会 2回戦 Honda熊本1-3三菱重工East(2022年11月6日 京セラD

 2006年の33回大会以来のベスト8を逃したHonda熊本の収穫は、新人・高橋聖人投手の力投。立ち上がりに1点を許したが、以後は立ち直り、6回途中まで追加点を与えなかった。

 「最初は緊張してしまったけど、そこからは先輩たちにも励まされ、ノビノビと攻める投球ができたと思う」と最速150キロもマーク。前回大会準優勝の相手を4安打に封じた。

 明大では4年間でリーグ戦1勝だけに終わったが、「このチームではたくさんのチャンスをいただいて、身も心も強くなれた1年だった。来年以降につながる投球だったし、柱になれるように頑張りたい」と言い切った。

 試合は同点で迎えた8回2死無走者から2番手・片山雄貴が四球に続き、決勝2ランを被弾。「あの四球ですね。コントロールが急に出来なくなった。開き直って、4番と勝負したが、失投を捉えられた」とJABA2大会優勝に貢献したエースは肩を落とした。都市対抗では2年間で5本塁打を記録した主砲・古寺宏輝も今大会では8打席無安打と沈黙。渡辺正健監督も「中盤で点を取れなかったのが終盤に響いた」と課題を挙げた。

Honda熊本のルーキー高橋 敗戦にも1年間の成長に手応え「身も心も強くなれた1年だった」(スポニチアネックス) - Yahoo!ニュース

 

【高橋選手の紹介】


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172センチ86キロ 右投げ右打ち

変化球:スライダー・カーブ・チェンジ・カット

 経歴:小諸商業ー明治大ーHONDA熊本

解禁年:2023年

 

 最速150キロ、常時140中盤のストレートを投げ込む右腕投手。120キロ台の小さく変化するスライダー、100キロ台のカーブ、120キロ後半のチェンジアップ、130キロ台のカットボールを投げ込んでいきます。

 武器はストレートで力押ししながら小さく変化するスライダーと100キロ台のカーブとのコンビネーション。ストレートで打者を押しつつ、小さく変化するスライダーでカウントを稼ぎ、カーブでタイミングをずらします。

 チームでは主に先発で起用。三菱重工EAST戦では5回途中まで4被安打1失点と好投。味方の援護に恵まれず敗戦投手となるも、先発として結果を残しました。

 

【指名への課題】

 課題は決め球となる変化球が無いこと。スライダー・チェンジアップはあまり変化しないストライクゾーンに投げるタイプの球であり、あまり空振りは奪えていません。ストレートに絞っていた場合に見逃しストライクとなった場面こそあるものの、チェンジアップも小さく落ちる程度のため、低めの厳しいゾーンに決まったものでないと空振りは奪えていません。

 カーブもばらつきがありストレート自体も140中盤と社会人右腕として平均的であるため、ストレート・変化球の打ち損じがアウトの内容となっています。

 これといった変化球が無く、現状では決め球のなさが課題となっています。

 

 

【指名順位予想】

 現状高橋選手の魅力はストレートとある程度まとまった変化球となりますが、どちらもそれ一つで指名候補になるほどの精度や出力はなく、ここから指名候補となるには、変化球の精度向上が必須となります。

 チェンジアップは変化量が非常に小さいため投げられるコースが少なく、決め球として使うには少しでも甘く入れば泳がされた当たりでも外野深くまで飛ばされていることを踏まえると、危険性が残ります。カーブもコントロールに課題があるため、チェンジアップの変化量アップ、カーブのコントロールアップと課題も多く、現状では指名漏れの可能性が高くなっています。