今回は２３年巨人ドラフトの第１回指名予想を実施。まずは指名予想のルールを説明します。
①指名予想は各順位２名ずつ予想。ただし１位のみ１位とはずれ１位の両方を予想。
②指名順位は現在の順位である５位とする。
③指名数は支配下６名、育成５名とする。
④現時点で進学・就職を表明している選手は対象外
今回は支配下指名の１位～３位を予想します。
- 【１位指名候補①】ENEOS 度会 隆輝選手 社会人左外野手
- 【１位指名候補②】広陵 真鍋 慧選手 高卒左内野手
- 【はずれ１位指名候補①】中央大 西舘 勇陽選手 大卒右腕投手
- 【はずれ１位指名候補②】国学院大 武内 夏暉選手 大卒左腕投手
- 【2位指名候補①】三菱重工West 竹田 祐選手 社会人右腕投手
- 【２位指名候補②】青山学院大 常廣 羽也斗選手 大卒右腕投手
- 【3位指名候補①】青山学院大 下村 海翔選手 大卒右腕投手
- 【3位指名候補②】滝川第二 坂井 陽翔選手 高卒右腕投手
【１位指名候補①】ENEOS 度会 隆輝選手 社会人左外野手
都市対抗本戦で４本塁打を記録。社会人No.1野手として高い評価を得ている左の外野手。長打力だけでなく高いミート力、さらに横浜高校時代は代打打率10割も記録した勝負強さもあり、守備位置もセンター・ライトに加えセカンドも守っており、長打力のある左打ちの外野手、さらにランナーを返せる得点力の高い巧打者と、今の巨人が欲しいポイントと合致しています。
【１位指名候補②】広陵 真鍋 慧選手 高卒左内野手
高校通算５１発、２３年ドラフトの高卒スラッガー代表株の一人として挙げられる大型野手。選抜でも１４打数６安打で打率４割越えを達成。水野スカウト部長も超高校級と称するほどのパワーと反対方向に打てる打撃技術を評価しています。
大城選手以外の左のスラッガーがおらず、秋広選手が１軍で結果を残していますが、秋広選手自体は中距離打者タイプであるため、岡本選手の後ろに並べられる一発を狙えるタイプの選手が求められています。
懸念点としてはファースト専。サード守備は厳しい評価もあがっており、スカウト陣も他のポジションがどれほどできるかに注目しており、今後ファースト以外にも取り組むかどうかが競合になるかどうかのポイントとなります。
【はずれ１位指名候補①】中央大 西舘 勇陽選手 大卒右腕投手
最速１５５キロ、中央大ではリリーフ・先発両面で起用されている速球派投手。１５０も記録するストレートを中心にキレのあるスライダー・カットボールで空振りを奪います。
高校時代より注目されていた選手でしたが、精神面の弱さもあり崩れる場面も多かったものの、大学ではリリーフで実績を積み着実に成長を遂げ上位候補にまで上り詰めました。
ただし先発としては追い込んでからの決め球に困っている点や、制球面も改善がみられているとはいえ四死球率はあまりよくない点から、先発よりもリリーフとして期待したい選手。フォームが肘や肩への負担が懸念される点からも、１位でなくはずれ１位候補としています。
【はずれ１位指名候補②】国学院大 武内 夏暉選手 大卒左腕投手
最速１４９キロ、チームでは先発で起用されるコントロールが魅力の左腕投手。３年秋は７試合を投げ４勝で防御率０点台と優秀な成績を残し、多くのスカウトが左投げながらインコースに投げられるコントロールを評価しています。
高橋・今村・山田選手と若手・中堅左腕の多くが四球から崩れ役割を果たせない選手が多く、先発左腕が誰もいない状態のため、左腕先発の補強は必須。そのなかで制球力がある武内選手が候補となっています。
【2位指名候補①】三菱重工West 竹田 祐選手 社会人右腕投手
最速１５１キロ、即戦力先発として期待される右腕投手。社会人により球速が上がり持ち球である複数の変化球とのコンビネーションが強力になったことで先発として結果を残せるようになっており、京都大会では２完投を遂げアピールしています。浅野選手や大勢選手を担当した岸スカウトが担当しており、計算できる先発が求められる今の先発ローテにとって、イニングを投げられる即戦力先発は左右問わず補強ポイントになっています。
【２位指名候補②】青山学院大 常廣 羽也斗選手 大卒右腕投手
最速１５３キロ、先発として起用される右腕投手。チームの投手コーチからこれまで見てきた投手の中でナンバーワンのストレートを投げると評価されており、大学No.1右腕と評価する声もあります。巨人スカウトも楽天・岸選手のようと評価しており、４年春のリーグでは体調不良で調整が上手くいかず本調子でない試合もありましたが、それでも４試合で防御率１点台を記録する先発能力があり、さらなる伸びしろも期待されている選手。先発候補が求められる今の巨人にとって補強ポイントとなっています。
【3位指名候補①】青山学院大 下村 海翔選手 大卒右腕投手
最速１５３キロ、４年になり先発として活躍し一気にドラフト候補として名乗り上げた右腕投手。肘の痛みに悩まされクリーニング手術後も１年以上のリハビリを要したためしっかりと起用されるようになったのは３年生から。しかしリリーフとして起用されると１５０キロを記録し、今年は常廣選手の体調不良で急遽先発となると、先発４試合で防御率０点台の好成績を残しています。
巨人がここ数年指名傾向にある４年生で一気に評価を上げたタイプの選手であり、リリーフ時は１４０後半のストレートに複数の変化球を操れるため、リリーフ候補としての獲得となります。
【3位指名候補②】滝川第二 坂井 陽翔選手 高卒右腕投手
最速１４９キロ、高校から投手転校し２年で球速を２０キロ以上伸ばした成長株。多くのスカウトからさらなる伸びしろを評価されており、巨人・岸スカウトも「さらなる成長が楽しみ」と評価しています。
１軍の投手層の薄さから即戦力の補強が求められていますが戸郷選手に次ぐ先発陣の柱がなく中継ぎに負担がかかっているため、エース候補としての獲得となります。
次は4～6位となります。
