読売ジャイアンツのドラフト戦略を語る

巨人が取るべきドラフト候補選手、また現状の選手たちの実情から取りうるべきドラフト戦略を語っていく

2022年ドラフト指名選手の巨人における起用方針と課題  育成8位指名  桐生第一高 北村 流音選手 高卒右内野手

2人で支配下昇格を目指す。巨人に育成ドラフト6位で指名された桐生第一(群馬)の三塚琉生(るい)外野手(18)と同8位の北村流音(りお)投手(17)が27日、群馬・桐生市内の同校で指名あいさつを受けた。

幼いころから巨人ファンで、亀井善行打撃コーチ(40)に憧れていた三塚は「最初は夢のようだった。(亀井の魅力は)男前というところと勝負強いところ。僕も勝負強い選手になりたいと思います」と持ち味の長打力で、外野、一塁手として支配下昇格を目指す。

高校時代はエースとして最速145キロ右腕だった北村は、打撃力を買われて内野手に専念する方針で「やるからにはしっかり結果を出したいと思っている。投手だろうが野手だろうが関係なく、精いっぱいやりたい。バッティングをもっと磨いて早く(1軍で)出られるようになりたい」と誓った。

水野雄仁スカウト部長(57)は、「2人ともバッティングが良いというのは一番。三塚くんはパワーもありますし、高校生離れした打撃をしている。北村くんは投手をやってますけど、打撃が良いので、野手で頑張ってもらいたいなと思って」と2人を評価。「最後に(入団)テストに来ていただいて、駒田3軍監督、川相コーチの後押しがあったというところはあります」と9日の入団テストが決め手になったと明かした。

【巨人】桐生第一の育成6位三塚琉生、8位北村流音に指名あいさつ 決め手は入団テスト - プロ野球 : 日刊スポーツ

 

【北村選手の紹介】


www.youtube.com

174センチ76キロ 右投げ右打ち

ポジション:ファースト

 

 最速146キロ、パワフルなピッチングが魅力の右の投手兼内野手。高い身体能力が魅力で非常に威力のあるストレートを投げ込みます。また野手としてはシャープなスイングで安打を量産。投打ともに注目され、県予選で準々決勝・準決勝を一人で投げ抜く馬力を見せるも右胸骨の疲労骨折が判明。2年の冬に足首の骨折も経験したリハビリ明けだったため、3年生に入ってからは怪我に悩まされ本調子を出せないままに最後の夏を終えています。

 その後同級生の三塚選手(巨人育成6位)とともに巨人の入団テストを受験。打撃を評価されスカウトの多くは投手として評価していたものの、巨人は内野手として獲得しています。

 

【なぜ獲得されたのか】

 巨人の入団テストの中で駒田3軍監督・川相コーチから獲得の推薦があり獲得された選手。その際にスイングの鋭さや打席の良さを注目され、実績のある投手でなく野手として獲得されました。また北村選手は高校ではファーストメインでしたがプロ入り後の起用はショート・セカンドを想定しており、北村選手は守備も一から鍛えなおすという、素材型としてもかなりの素材枠となります。

 北村選手は170センチ台と決して大柄でない体格から投手としては厳しいが、内野手は170センチ台が十分に活躍できる世界であるため野手として評価したと水野スカウト部長も語っており、よりセンスの目立つ打撃を活かすためにより時間がかかることがわかっているが、野手としての獲得となりました。

 

 

【1軍起用への課題】

 打撃については駒田3軍監督も語っていた通りの魅力があり、スイングに変な癖がなくシャープなスイングで左右にしっかりと安打を打てています。

 守備については主にセカンド・サードで起用されることが多く、ショートは高卒ながら高い守備力を誇る育成ドラフト4位・中田選手がスタメンとして起用されているためショートとしてほとんど起用されていません。しかし守備機会の多いセカンドは無難ながらしっかりと守れており、今後は体を大きくし順調に長打を伸ばしながら、中距離打者として複数ポジションが守れる選手になれば便利屋枠として1軍起用が見込めます。

 一つの能力が飛び出て高いタイプでなく、大きな課題はないが大きな武器も少ない総合型の選手。このため全体的にレベルアップしていかなければならず、課題が残ってしまいと支配下は厳しいものとなっています。