読売ジャイアンツのドラフト戦略を語る

巨人が取るべきドラフト候補選手、また現状の選手たちの実情から取りうるべきドラフト戦略を語っていく

6連続三振の角度のある大型投手 青藍泰斗 長嶋 樹哉選手 高卒右腕投手

長嶋は5回で降板したが、130キロ後半を計測する直球には勢いがあった。186センチ、94キロと恵まれた体格を生かした角度を付けた投球も魅力だが、現在の最速は138キロと少し物足りない。足を上げる際に身体を捻るトルネードを採用したことで、5、6キロの球速アップに成功しているが、長嶋本人も「物足りないです」と満足していない。

 理想とする投手はエンゼルス・大谷 翔平投手(花巻東出身)、さらに「緩急を使って試合を作れる」DeNA・今永 昇太投手(北筑出身)を挙げる。ピッチングに緩急差を付けて、理想の2人に近づく意味でも、直球の球速向上を至上命題に掲げ、股関節や肩甲骨といった関節の柔軟性に課題を感じ、夏に向けて改善に努めていく姿勢だ。

 打っては2回にホームランを放つなど、投打で能力の高さを感じさせた。「失点しても自分のバッティングで取り返せるのは持ち味です」と打撃に対しても自信を持っている。栃木にいた大型二刀流は、夏までにどんな選手に成長するのか楽しみだ。

186センチの大型二刀流に強打のスラッガーなど ポテンシャルの高い青藍泰斗は夏も要注目だ(高校野球ドットコム) - Yahoo!ニュース

 

【長嶋選手の紹介】


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186センチ94キロ 右投げ右打ち

変化球:スライダー・カーブ・チェンジアップ

 

 ワインドアップから体を捻り、そこからタメを作らず速めの動きで投げオムオーバースローの角度から振り下ろすフォームから最速138キロ、常時130前半のストレートを投げ込む右腕投手。110キロ台の横のスライダー、100キロ台のカーブ、120キロ台のチェンジアップを投げ込んでいきます。

 武器は投げ下ろす角度のある腕の振りから投げ込む力のあるストレート。右に対しては角度のあるストレートをインコースに投げ込み、外に逃げるスライダーで引っかけさせ打ち取り、左に対してはストレートと同じ軌道で落ちるチェンジアップとのコンビネーションで打ち取っていきます。

 チームでは先発で起用。宇都宮工戦では3番手として登板すると、5回無失点と好投。力のあるストレートを中心に6連続三振で相手チームの流れを断ち切り、チームの逆転勝利を呼びこむ活躍を遂げました。投球時に捻りを入れるトルネードのフォームを採用したことで球速が向上。

 奪三振能力の高い素材型としてさらなる成長が期待されます。

 

【指名への課題】

 課題はクイック時の投球内容。ランナーがいない場面ではストレートを中心にチェンジ・スライダーを組み合わせカーブを交えるバランスの良い配球を行っています。

 しかしクイックになるとトルネードフォームが使えないためストレートの球威不足を補うため腕の振りが荒くなっており、コントロールが悪化しています。そのため比較的制球しやすいスライダー・カーブの割合が増えてしまい、ストレートとチェンジアップを主体とする左打者相手に苦労しています。

 トルネードフォームを採用したことで球威を上げているため、トルネードを使えなくなったクイック時の打ち取り方の構築が今後の課題となっています。

 

【指名順位予想】

 癖のあるフォームでクイックになると球威が落ちる課題がありますが、残りのシーズンでフォームを矯正し現在のスペックまで戻せる可能性は低いため、課題の克服を期待するよりも、課題を考慮してもなお武器のほうがプラスが大きい選手となる方が指名の可能性が高くなります。

 そのため最速を145以上、常時140前半までストレートの球威を上げ、外に外れがちのスライダーの精度が上がれば育成3~4位となります。トルネードという制球が荒れがちになるフォームとクイック時に球威が落ちる課題を抱えているため、スペックが相当上がらなければ支配下は厳しいものとなっています。