読売ジャイアンツのドラフト戦略を語る

巨人が取るべきドラフト候補選手、また現状の選手たちの実情から取りうるべきドラフト戦略を語っていく

京本真投手と中田歩夢内野手の支配下契約を発表。2選手の今後の起用方針は?

巨人は6日、育成選手の京本真投手(20)と中田歩夢内野手(19)と支配下選手契約を締結したと発表した。背番号は京本が「99」で、中田が「95」。

 京本は、21年育成ドラフト7位で大分・明豊高から入団した189センチ右腕。今キャンプでは2軍スタートだったが、2月11日の紅白戦では自己最速を2キロ更新する152キロをマーク。13日から1軍に昇格すると、力強い直球に、落差の大きいフォークなど多彩な変化球を駆使した強気の投球で猛アピール。台湾遠征では3日の楽天モンキーズ戦で9回に登板するなど、勝ちパターンで投げることが期待されている。

 22年育成ドラフト4位で青森・東奥義塾高から入団した中田は、小柄ながらパンチ力を秘めた打撃と強肩が武器の内野手。昨秋のG球場での秋季練習で阿部監督の目に留まり、「力はすごいですね。1年生なのに。肩も強いし、育成の隠し玉」と評価。秋季キャンプメンバーにも抜てきした。2軍スタートとなった今キャンプでは、2月14日から1軍に昇格。同23日の阪神戦(那覇)では湯浅から中前安打を放ち、オープン戦ながらプロ初安打を記録。1軍への適応力を示した。

【巨人】20歳右腕の京本真&19歳の中田歩夢が支配下登録…背番号は「99」と「95」 - スポーツ報知

 

【京本・中田選手の支配下を発表】

 

 3月6日に巨人は京本真投手(20)と中田歩夢内野手(19)の2名の支配下を発表。2名は春季キャンプから1軍に帯同しており、京本選手はリリーフ登板をメインに無失点好投。中田選手も阪神・湯浅選手から初打点を挙げ、守備でも好守を披露しアピールに成功。巨人は支配下数が63名で育成指名参加には最低2名は支配下昇格する必要があり、今回はその2名として選ばれました。

 

【京本選手の起用法】


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 京本選手は2軍では主に先発で起用されており、23年のファーム成績は15試合5勝4敗防御率2.36と好投。支配下最有力の一人としてあげられていました。24年が育成3年目となりシーズンオフには自由契約にする必要があることから、他球団に支配下登録されないためにも今年支配下昇格をする必要がありました。

 しかしオープン戦や練習試合ではすべて中継ぎで登板。それも9回の終盤に限定して起用されており、杉内投手コーチは「わざと緊張する場面で投げさせている」と、プレッシャーのかかるリリーフを想定した起用法となっていました。阿部監督も大勢選手が間に合わない場合の勝ちパターンの一人として名を挙げており、メンタルの強さを高く評価しています。

 先発としてはスタミナや決め球の課題こそあるものの、短いイニングであれば150キロ前後のストレートとパワーカーブ、そしてチェンジアップで押していけるため、まずは中継ぎとして実績を積み、来年以降本格的に1軍先発として調整となりそうです。

 

 

【中田選手の起用法】


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 中田選手は高卒1年目ということもあり、23年は主に3軍起用。守備評価は高いものの、打撃ではまだ物足りなさもあり主に下位打線を配置されていました。2軍出場もわずか5試合のみとなっていましたが、秋季キャンプでは阿部監督から打撃指導を受けたり、2軍3軍の練習試合では「みんな中田を見習わないといけない」と最高の選手に挙げるほど注目していました。

 ただし中田選手は京本選手のように1軍起用のための支配下ではなく、もともと評価の高い守備だけでなく、急成長する打撃を評価した今後に期待しての支配下となっています。

 また支配下の理由はもう一つあり、それは2軍の育成選手出場制限。2軍では育成選手の起用は5名までとなっており、巨人は変則左腕の吉村選手や中継ぎとして活躍が期待される三浦選手。大型スラッガーのティマ選手や岡本選手。捕手・ショート両方ができる大津選手など成長を見せる育成選手も多く、彼らをよりレベルの高い2軍で起用するためには、その分支配下選手を起用する必要があります。

 育成のままでは出場数の制限によりスタメンで起用できない試合も出てくることや、阿部監督も「1軍にいてくれれば嬉しいけど、2軍に落ちたときにずっと使ってもらいたい選手。それイコール支配下の選手なのかな」と話しており、中田選手の成長に期待しさらに経験を積ませるため、出場制限のかからない支配下昇格を行い、ファーム首脳陣に積極的に中田選手を起用するよう促す目的もあります。

 このため中田選手は理想は1軍ですが開幕は2軍スタートでも問題はありません。