読売ジャイアンツのドラフト戦略を語る

巨人が取るべきドラフト候補選手、また現状の選手たちの実情から取りうるべきドラフト戦略を語っていく

ガッシリとした恵体スラッガー 日立製作所  東 怜央選手 社会人右内野手

新たな挑戦とともに、社会人デビューに臨む。日立製作所の東怜央は、学生時代から慣れ親しんだ一塁に加え、三塁にも取り組む。「個人としてプロ野球という世界に入るためには一塁だけでは厳しい。まだまだ捕球だったり送球の面で課題はたくさんあります」と汗をかく日々だ。
 小学生時代から、公式戦で三塁を守った経験はない。自身にとって大きな挑戦。チームに合流した1月からは、基本的なゴロ捕球などの守備練習に多くの時間を割いてきた。「覚えることばかりで大変です。速い打球も遅い打球もあって、バウンドの合わせ方が課題」とする。

 守備力向上を図りつつも、一番の持ち味は打撃だ。東京六大学リーグの立大では通算6本塁打をマーク。「ホームラン打てばいいやという感じだった」という3年時までは6安打1本塁打と伸び悩んだ。だが大学の投手のレベルを痛感。コンタクトを強く意識したセンター返しの打撃を追求し「無駄な球に手を出さなくなったり、引っかけた打球が減った」と4年春秋の2シーズンで26安打5本塁打、21打点と打ちまくった。

 新たなレベルでのシーズンのスタート。東は「求められているのは長打力」と言った。走者がいる場面ほどモチベーションが上がるタイプで「本塁打も打ちたいけど、打点だけは一年通じてこだわりたい。結果にこだわらず、新人らしくはつらつとプレーしたい」と目を輝かせた。

日立製作所・東怜央内野手 長打力持ち味、守備では新たに三塁挑戦― スポニチ Sponichi Annex 野球

 

【東選手の紹介】


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183センチ97キロ 右投げ右打ち

ポジション:ファースト・レフト

   経歴:福岡大大濠ー立教大ー日立製作所

  解禁年:2023年

 

 通算3本塁打、チームでは主にファーストで起用される右の恵体スラッガー。1年目ながらクリーンナップで起用されるパワーが持ち味であり、大学でも6本塁打を放っています。

 また長打だけでなくコンパクトなスイングでセンター方向へ打ちかえせるバットコントロールも魅力となっています。JABAスポニチ大会ではルーキーながら4番で起用されると13打数5安打打率.385と結果を残しました。

 守備でも主にファーストを守りますが、ドラフトを見据え日立入社後にサードにも挑戦しています。本人もファーストだけではドラフト指名は厳しいと考えており、サードとして計算できればサードのスラッガーとして一気に指名候補として注目されるようになります。

 右の大型スラッガーとしてさらなる活躍が期待されます。

 

【指名への課題】

 課題は落ちる球への課題。特にチェンジアップ系の球に弱く、インコースに向かって落ちるチェンジアップの球に空振りする場面が目立ち打ちとられていました。肘の折りたたみ方がスムーズでなく、チェンジ系の球にはスイングが遅くなり振り遅れの空振りとなっています。

 インコースへの変化球に打ちとられるためアウトコースに意識が向いてしまい、投げた瞬間にボールゾーンに落ちるとわかる縦の変化球に手を出してしまい、変化球に揺さぶられていました。現状では打撃が売りの内野手となるため、変化球に対応できていないと評価されると、大きなマイナスポイントとなります。

 

 

【指名順位予想】

 ファーストしかできないと評価されれば指名の可能性はほぼ0となります。そのため挑戦しているサード守備がどれだけ向上するかが鍵であり、公式では小学生のころから守ったことがないと語っているため、サード守備が公式戦でもサードスタメンで起用されることが前提となります。

 そのうえで1年で8本塁打以上、打率も3割前後を残すことが出来れば6~7位が指名候補となります。中日から7位指名された日本新薬・福永選手は26歳で指名されましたがこれはセカンドができて22年は8本塁打を記録したことが大きく、ファースト・サードとなると、これより打撃のハードルは高くなります。