読売ジャイアンツのドラフト戦略を語る

巨人が取るべきドラフト候補選手、また現状の選手たちの実情から取りうるべきドラフト戦略を語っていく

細見が目立つもキレのあるスライダーが魅力 聖カタリナ学園 櫻井 頼之介選手 高卒右腕投手

 

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「秋季高校野球四国大会・準決勝、聖カタリナ3-2小松」(31日、春野球場)

 延長12回の激闘をサヨナラで制し、創部5年目の聖カタリナ学園が春夏通じて初の甲子園出場に当確ランプをともした。

 エース・桜井頼之介投手(2年)が12回を投げ向き、6安打11三振2失点、179球の熱投。五回までは「力が入らなかった」と毎回走者を背負ったが、試合中にオーバースローからスリークオーター気味にフォームを変更。「指にかかる感覚が戻ってきた」と、六回以降を1安打に抑えた。自己最速を更新する145キロも記録し、NPB4球団が視察する中で力投を見せた。

 延長十二回、堀越璃雄内野手(2年)のサヨナラ打の瞬間、「両手を上げてベンチを出てました」と笑った右腕。1日の決勝では名門・明徳義塾と激突する。四国頂点まであと一つだ。

聖カタリナ、激闘サヨナラでセンバツだ エース・桜井179球の熱投/野球/デイリースポーツ online

 

 

【櫻井選手の紹介】


聖カタリナ学園 櫻井頼之介投手 動画 5~9回全投球 令和2年度(第73回) 秋季四国地区高等学校野球大会 決勝 令和2年10月4日 坊っちゃんスタジアム 聖カタリナ学園vs松山城南

 

170センチ58キロ

変化球:スライダー・カーブ・チェンジアップ

 

 セットポジションからあまりタメを作らず重心を落とし、上半身を突っ込ませるようにして振りぬくフォームから最速145キロ、常時130中盤のストレートを投げ込む右腕投手。カウントを整えられるうえに決め球にも使える縦と横の二種類のスライダーを武器に、大きく縦に落ちる落差のあるカーブ、低めに沈むチェンジアップでも空振りを奪っていきます。

 170センチに50キロと高卒選手ということを加味してもかなり細身の選手となりますが、全身をバネのように使い躍動感をもって投げるストレートを非常に伸びがあります。

 元々は野手として入団するも身体能力の高さと体の柔らかさを評価され1年から投手に転向。そこから1年後の2年秋には四国大会で6試合に先発しわずか5失点と好投。小さいながらもチームのエースとしてさらなる伸びしろが期待されます。

 

【指名への課題】

 比較的制球出来ている変化球に比べ、ストレートはかなり荒れています。キャッチャーの構えている付近に来ることはまれで、特に高めにシュート回転して抜けるストレートが非常に多く見受けられます。原因としては体が細く下半身、特に軸足が安定していないため、軸足の重心を落とし投げる際に、フォームがタメを作らず一気に投げぬくタイプでもあるため、下半身が上半身の流れを支えきれず、腕を振る際に体が流れてしまうためにストレートが抜けてしまっています。

 このため制球出来ているスライダーに頼ることが多くなっていますが、スライダーも高めに抜けることがままるため、カウントが悪くなるとスライダー待ちになり、右打者相手だと引っ張られ本塁打にされています。

 

【指名順位予想】

 ストレートが安定しないことと、右腕投手としてかなり小柄であることが課題となります。現状だとトレーニングを積み下半身が出来上がってからの伸びしろ、そしてスライダーのキレが評価ポイントとなります。このため指名順位は育成4~5位となります。