読売ジャイアンツのドラフト戦略を語る

巨人が取るべきドラフト候補選手、また現状の選手たちの実情から取りうるべきドラフト戦略を語っていく

これからの伸びしろが期待される144キロ右腕 西日本短大付 大嶋 柊選手 高卒右腕投手

 

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11年ぶりの夏勝利を目指した西日本短大付(福岡)は、二松学舎大付(東東京)に0―2で敗れた。エースの大嶋柊(3年)が8回4安打2失点と奮闘したが、打線が大会屈指の好投手、秋山正雲(3年)を打ち崩せなかった。
 雨天順延続きで当初の日程から1週間遅れで立ったマウンドは細かい雨が断続的に降っていた。悪条件にも西日本短大付の大嶋は8回4安打2失点と力投。結果に結び付かず「勝たなければいけなかった。悔しい」と涙を流した。

 相手先発、秋山とのしびれるような投手戦。「直球で押していけた」と大嶋は4回まで無安打投球。5回に初安打を許し、1死二塁から中前に安打を打たれるが、中堅・池田翔(3年)が好返球で本塁で走者を補殺するなどバックももり立てた。

 悔やんだのは6回。先頭打者の打球を二塁の江口翔人(1年)が悪送球し出塁を許した。ここからピンチを招き2本の適時打を浴びた。「絶対に救ってやろうと思ったんですけど…」と唇をかんだ。

 大嶋は福岡県筑後市出身。「地元を盛り上げたい気持ちがあった。近くで甲子園で狙うなら」と隣の八女市にあり、92年に全国制覇した西日本短大付に進んだ。県大会では7試合中6試合に先発し、夏は11年ぶりの出場に大きく貢献した。西村慎太郎監督は「よく投げてくれた」とねぎらった。日米で活躍したOB、新庄剛志氏からは激励Tシャツも贈られた。勝利で応えたかったが、初戦で敗退した。

 新チームにはスタメン9人中4人が残る。大嶋は「この経験を絶対に無駄にしないように。絶対に戻ってきてほしい」と力強くメッセージを送った

西日本短大付・大嶋 涙の8回2失点「勝たなければいけなかった」 新庄氏激励に応えられず初戦敗退― スポニチ Sponichi Annex 野球

 

 

 

 【大嶋選手の紹介】


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177センチ76キロ 右投げ右打ち

変化球:スライダー・カーブ・チェンジアップ・カットボールツーシーム

 

 ノーワインドアップから軸足を曲げ、反動でバネをきかせながら肘を柔らかく使う腕の振りで最速144キロ、常時130中盤のストレートを投げ込む右腕投手。緩い縦のスライダーと少しアウトコースに逃げる横のスライダー、さらに90キロ台のスローカーブ。まっすぐ落ちていくチェンジアップに3年生で新たに習得したカットボールを駆使して打ち取っていきます。

 チームでは先発として起用。2年冬に下半身強化を重点的に取り組んだことで、上半身だけでなく下半身をしっかり使ったフォームになったことで安定性が向上。甲子園では秋山選手に完封されたことで敗戦投手となったものの、二松学舎大付相手に8回2失点と好投。大学進学を表明しており、さらなる飛躍が期待されます。

 

【指名への課題】

 球種によって変化球の精度に大きな開きがあり、スライダーの精度はいいものの、カーブは抜け球が多く有効に使えていません。またチェンジアップは3年間ほとんど投げていなかった球であるため、引っかかったものが多く投げた瞬間ボール球になるものばかりでした。持ち球の数の割に実際に使える球種が限られるのが課題となります。

 投手としてはまだ技術面で未完成な部分が多く、大学では持ち球の精度アップが求められます。

 

【指名順位予想】

 大学進学を表明しているためプロ志望を出す可能性は低くなっていますが、現状の評価では変化球の精度に課題はあるものの、ストレートの伸びがよく二種類のスライダーも持ち、チェンジ・カットに課題がありながらも先発として試合を作れる能力を持っているため、伸びしろが期待されます。

 また下半身も体づくりをしたうえでも細身であるため、肉体的な伸びしろも期待でき、課題は目立つものの伸びしろも高いと評価し、8~10位の下位指名評価となります。