読売ジャイアンツのドラフト戦略を語る

巨人が取るべきドラフト候補選手、また現状の選手たちの実情から取りうるべきドラフト戦略を語っていく

社会人野手屈指の守備職人 ENEOS 瀬戸西 純選手 社会人左内野手

ENEOSは4番・山崎の劇的なサヨナラ弾で2年連続51度目の本戦出場を決めた。
 2―2で迎えた9回2死一、二塁から山崎は右越えに決勝3ラン。第2代表を勝ち取った大久保秀昭監督は「死闘を尽くして、しんどかった。選手がよく頑張った。こういう試合をものにしたら、強くなるきっかけになる」と選手の奮闘を称えた。

 東京六大学野球の慶大から加わったルーキー・瀬戸西純内野手(23)は「9番・遊撃」で出場し、4打数2安打1打点で勝利に貢献した。

 華麗な守備でも魅せて攻守で躍動。熱戦を制して掴んだ東京ドームの切符に「最後はやっぱり頼れる先輩方が劇的な勝ち方を経験させてくれた。この経験を今後につなげたい」と話した。

 東京六大学野球を代表する遊撃手として都市対抗100勝を誇る名門・ENEOSに加わった。だが、二遊間にはチームの中心として君臨する遊撃手・川口凌、二塁手・小豆沢誠がいた。

 だが、瀬戸西の成長を支えたのはライバルでもある2人の先輩だった。川口は背中で遊撃手としてのお手本を見せ、小豆沢は積極的に助言を授けた。「厳しい声を受けながら親身に教えてもらっています。良いチームに入ったな、成長できているなと実感しています」

 大学時代から定評のあった守備力はさらに向上した。「今までは全然できてなかった。(大学時代の)自信は過信だった。捕球と送球が分離していた」。守備動作を基本からつくり直し、よりスムーズな動作を習得。「捕球から送球につなげるリズムを教わり余裕ができた」と手応えを語る。

 「これだけ厳しい西関東予選を勝ち抜いたことは個人としてもチームとしても自信になる。良い形で東京ドームに乗り込めたらと思います」。社会人野球で成長した姿を晴れ舞台で披露する。

ENEOSの守備職人・瀬戸西純「自信は過信だった」 社会人野球で得た確信― スポニチ Sponichi Annex 野球

 

【瀬戸西選手の紹介】


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177センチ77キロ 右投げ左打ち

ポジション:遊

   経歴:慶応ー慶応大ーENEOS

  解禁年:2022年

 

 チームではショートで起用される守備能力を高く評価される小柄な内野手。バットを短く構えヒッティング重視のスタイルで出塁を狙います。追い込まれるとさらにバットを短く持ちカッティング技術で粘りの打撃を見せ、甘く入った当たりを打ち返しています。下位打線での起用ながら地方予選では4割近い打率を残しており、チームの都市対抗出場に貢献しています。

 また守備は慶応大時代から安定していたショート守備をさらにレベルアップさせています。ENEOSに入り守備をさらに見直し、同じチームの川口・小豆沢選手から指導を受け送球動作を改善。よりスムーズで正確な送球を行えるようになっています。

 守備能力が高い社会人ショートとして注目されています。

 

【指名への課題】

 大きな課題はパワーがないこと。瀬戸西選手は守備が売りの巧打型であるため通算本塁打は0本となっています。しかしパワーだけでなく瀬戸西選手は常にバットを短く持つためパワーが乗り切らず、芯に当たらず引っかけた当たりは打球が弱く内野を抜けません。

 また追い込まれるとさらにバットを短く持ちカットに徹しますが、手を出すゾーンをかなり広めに設定しているため、カットで粘ろうとするわりに四球に繋がっておらず、アウトコースに届かず空振りをして打ちとられる場面が目立ちました。多少甘いところに入っても本塁打にされるパワーがないため、相手バッテリーも攻めの投球ができてしまうためにボール先行に繋がらず四球を奪えていません。

 そのためストレート・チェンジ系に押し負けており、都市対抗では18打数3安打1四球の身に留まっています。

 

 

【指名順位予想】

 現状では打撃面でのパワーが期待できず、投手のレベルが上がり球威がある選手が相手になると、どうしても押し負けて内野を抜ける当たりを打てていません。守備も堅実で上手いものの広い守備範囲やファインプレーを生むタイプでないため、今よりも打撃内容が改善されなければ指名は厳しいものとなっているため、指名漏れの可能性が高くなっています。

 22年は大卒ショートの候補が多いことからも打撃で劣る瀬戸西選手の指名優先度は低く、候補が減る来年が勝負となります。