読売ジャイアンツのドラフト戦略を語る

巨人が取るべきドラフト候補選手、また現状の選手たちの実情から取りうるべきドラフト戦略を語っていく

地方大会7割越えの打てるセカンド 沖縄尚学 比嘉 大登選手 高卒右内野手

◆九州地区高校野球決勝 沖縄尚学6―2エナジックスポーツ(4日・別大興産スタジアム

 決勝でも今大会のラッキーボーイの活躍が光った。3番比嘉大登(2年)が1回、左越えの適時二塁打を放って先制。2―2の同点で迎えた5回には1死満塁で右中間を破る適時二塁打を放ち、勝ち越しの2点を奪った。優勝を狙って先発した相手の左腕エースから3打点。「ここまでずっと右投手と対戦して、左の好投手との対戦は楽しみだった。昨日からずっとイメージしてきて、スライダーも速かった。それを打てたのは自信になります」と今後も対戦が予想されるサウスポーとの対戦で自信を深めた。

 比嘉は沖縄大会では打撃の調子が悪く「優勝はしたけどチームの足を引っ張っていた」という状態だった。九州大会が始まる前から比嘉監督に「手取り足取り」で指導を受けスイングを矯正。遠くに回っていたスイングをより内に引きつけて打つことでコンパクトに振り抜けるようになった。打順も準決勝からは高校入学後初のクリーンアップを任され、九州大会4試合で14打数11安打8打点、打率7割8分6厘。右に左にと自在に打ちまくった。「打順が変わっても自分がやることだけを考えて打ちました。九州大会はすごく自信になりました」と笑みがこぼれた。

打率7割超えで優勝に貢献 沖縄尚学の脅威の3番打者、決勝でも3打点と大暴れ【高校野球秋季九州大会】:「おっ!」でつながる地元密着のスポーツ応援メディア 西スポWEB OTTO!

 

【比嘉選手の紹介】


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176センチ67キロ 右投げ右打ち

ポジション:セカンド

 

 高校通算3本塁打、地方大会打率7割越えのアベレージヒッター。チームでは3年生から4番を任されており、逆らわないシェアなバッティングで左右を問わず安打を打てるバットコントロールが武器。

 九州大会では4試合で14打数11安打8打点で打率.786と驚異の7割越えを記録。公式戦全体でも32打数17安打9打点で打率.531と安定した成績を残しています。

 沖縄大会では不振に悩んでいたもの、比嘉監督の「遠回りせずコンパクトなスイング」指導により差し込んでくる直球を打ち返せるようになり打撃が向上。クリーンナップを任されるまでに成長しました。

 打撃型のセカンドとしてさらなる打撃成果が期待されます。

 

【指名への課題】

 課題は走塁・守備面。特に守備は球際に弱く、セカンドとしてはあまり足が速いほうではないため、守備範囲は広くありません。このためグラブから零したりはじいてしまい、内野安打になる当たりが多くなっています。

 また打撃面でもコンパクトなスイングを意識しすぎているためか、センター方向に打ち返せる高めを狙うことが多く、高めの釣り球に釣られてしまう場面や詰まらされフライになる打撃もあります。引っ張りの打撃が少ないためインコース攻めをされると窮屈なバッティングになってしまっています。

 

 

【指名順位予想】

 打撃はスラッガータイプではなくアベレージヒッター。しかし内野手としては足が速くないためセカンドで起用するには守備範囲が狭く、高校以降はサードになる可能性が高い選手。ただサードとしてみるには長打力が物足りないため、支配下が見込めるほどの高い評価は難しくなっています。

 現状では育成2~3位。ここから長打力が伸びて通算10本前後になれば、長打力の伸びしろ有りと評価され、5~6位の下位指名候補になります。