読売ジャイアンツのドラフト戦略を語る

巨人が取るべきドラフト候補選手、また現状の選手たちの実情から取りうるべきドラフト戦略を語っていく

低めのコースで勝負できる投手 松本 健吾選手 大卒右腕投手

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東都大学野球春季リーグ戦第3週第1日▽亜大2―0駒大(12日・神宮)

 亜大の最速147キロ右腕・松本健吾投手(4年=東海大菅生)が駒大を2安打に抑え、2019年秋の国学院大戦以来、2度目の完封勝利を収めた。

 この日、最も素晴らしかったのは制球力。アベレージ142~3キロの直球とスライダー、ツーシームが低めのコーナーに決まり、駒大打線は強い打球を放つことが出来なかった。

 「終盤、ボールが弱くなって球威が落ちましたが、一人で投げ切る気持ちでした」と松本。生田勉監督(54)は「いつも継投で失敗しているので、代えるつもりはなかった。期待通りの投球だった」と内容を絶賛した。

 視察した巨人・榑松(くれまつ)アマチュアスカウト統括は「コントロール、切れとも文句なし。フォームのバランスが良く、ピッチングがうまい。リーグ戦当初より調子も上がっている印象」と高い評価を与えていた。

 亜大の本格派右腕エースといえば、昨秋、大黒柱の働きで優勝に貢献し、ドラフト1位で巨人に入団した平内が思い浮かぶ。松本は「1つ上の先輩で、ずっと背中を見てきました。平内さん以上の活躍ができるように」と意気込みを示した。

【大学野球】亜大・松本健吾が2年ぶりの完封「平内さん以上の活躍を」 : スポーツ報知

 

 

 

 

【松本選手の紹介】


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179センチ76キロ 右投げ右打ち

変化球:スライダー・カーブ・フォーク・スプリット

 

 セットから肘を折りたたみテイクバックの小さい腕の振りと、投げる瞬間に少し上半身を捻り勢いをつけて投げ下ろすフォームから最速147キロ、常時140前半のストレートを投げ込む右腕投手。140前半ながらもコースをつけるストレートに、緩い変化でカウントを整えられるスライダーと右打者の外に逃げる二種類のスライダー、緩急をつけるカーブ、打者の手元で沈み込むスプリット、さらに緩い変化から一気に落ちるフォークでうちとっていきます。

 特に左打者が苦にしており、インコースへのスライダーを意識させられながらアウトコースへの角度あるストレートと逃げるように落ちるフォーク、スプリットに翻弄される場面が目立っています。

 亜細亜大に入り打者のレベルの差を痛感し、これまで空振りを奪っていた変化球を封印し、投げ込みではストレートとカーブのみを強化。最速を146キロに伸ばしたことで落ちる球の効果もまし、亜細亜大のおいて先発1番手に成長するまでになりました。

 

【指名への課題】

 課題は6回以降のスタミナ。5~6回を超えてくるとそれまで打者の膝元より少し高い、見逃すのが怖いゾーンに投げ込めていましたが、それが明らかに高めに抜けるようになります。このためストレートも空振りを奪えていたのがファールで当てられる場面が目立ち、変化球は変化量が落ち、さらに真ん中付近のホームランコースに集まるようになります。駒澤・鵜飼選手に打たれたのも真ん中に抜けたスライダーでした。

 またスタミナが落ちてきてクイックになると落ちる球が引っかかりやすく、タメを作って捻りを効かせることで球威を生み出すフォームのため、クイックになるとタメが作れない分、腕の振りで補わざるを得ず、腕に角度があるフォームのため、力がこもるぶん指に引っかかった内容のものが多く見受けられます。

 

 

【指名順位予想】

 全体的に大きく目立つ課題はないものの、プロとして見るにはまだ全体的にスケールが物足りないタイプとなっています。球速はクイックになると落ちるため、低めに集められないと空振りが奪えず、落ちる球の精度も落ちるため、ストレートに絞られてタイミングも合うようになり、スタミナ面でも5回以降全体的にコントロールが落ちてしまうため、どちらかが改善できないと上位指名の展望は難しくなります。

 このため現状では育成1~2位指名候補となります。理想は球速が140中盤でスタミナがつくことですが、どちらかといえばスタミナアップのほうが求められます。6~7回でもコントロールが維持できれば6~7位の下位指名候補。とりあえず中継ぎの頭数で計算できるタイプではないため、あくまで2軍漬けになる前提の順位となっています。ただストレートが先発で常時140中盤を記録できるようになれば中継ぎとしてさらなる出力を期待できるため、全球団中継ぎ不足の今需要はあがるため、4~5位にまであがります。